たまに××したり。
INDEXこれまで。それから。


2004年01月25日(日) 結局稼いだもん勝ちなのね。

それはほんの些細なことが引き金で。
月に一度の家族そろっての休日。久しぶりに寝坊ができると言うものの、洗濯もしなければならず、天気がよければ布団も干したい。たまにみんな揃ったのだから一緒に出かけたりもしたい。そうなるとほんの少し寝坊をしただけでもあたしは普段と何ら変わらない忙しさになる。
天気がいいと言っても、冬の日差しでは早く干さないと洗濯物が乾かない恐れもある。いてもたってもいられない思いで、朝食もとらず、洗濯をする。
連日仕事で朝早くから夜遅くまでの勤務だった夫も、やはり疲れがたまっているようで、のんびりと寝てはいたが、あたしが起きてから少しして起きてきて、子ども達に朝食を与えてくれていた。
昨日の重労働がたたって、足腰が完璧に筋肉痛を起こすほど疲労している。できたら動きたくないのが本音。それでもそう言うわけにも行かないから、できるだけお手伝いいただきたいと思い、

「布団干してもらっていい?」

とお願いしたら、

「ハイハイ、分かりましたよ」

とイヤイヤ感たっぷりの返事が返って来た。
その前に、しばらくかえてなかったフグの水槽の水を替えておいてね、と頼んだときもなんで俺が、といわんばっかりの返事が返って来て、飼うと決めたのはあたしではないし、あたしは一切世話をしない約束で飼うことにしたのに、とこちらが嫌な気分になった。

「おまえはいつも自分ばっかり損してるって言いたいんだろ?」

そうじゃない。できることをできる人ができるときにやるって言うのが家族じゃないのか、と思っているだけだ。
仕事で疲れてるのはお互い様。だけど、実際、汚れものを洗濯カゴに放り込んでおけばきれいになっている、と言う毎日は誰が作り出しているのか。

「俺はそんなこと頼んでないし、着る物がないからと文句を言ったこともない。やりたくなければ無理してやらなければいいだろう」

もしもあたしがやらなければ誰が洗濯をするのだ?
どんなに熱があって具合が悪かったときも、妊娠中に切迫早産で絶対安静といわれたときにも、寝込んでいても洗濯物がきれいになっていたことはなかった。
週に3日のゴミの日も誰ひとりとしてゴミを捨ててくれる人もいなかったじゃない?
時間数は違うけど、働いていると言う意味では対等じゃないの?

「おまえのは本業じゃない。おまえが働かなくたって何とか生活していける。そんなにつらいなら辞めてしまえばいいだろ?」

悔しかった。
収入で差別されるのは世の中だけのことなのか、と思っていたのに、配偶者にそんなこと言われるとは夢にも思わなかった。
社員と大して変わらない仕事量で、毎日ボロ雑巾のように仕事して、もらえる賃金は社員の半分以下。ヘタしたら3分の1にも満たないかもしれない。
割に合わないと感じているのは働いている当の本人だ。
今現在、売り場ひとつ任されて、商品の選択、売上の管理、そういったもの全てをひとりでこなしている。上司からはほとんど指示も与えられず、好き勝手に売り場作りも進め、毎月の売上はあたしが作っているようなものだ。
それでも、手にする金は信じられないほど少ない。
それでもあたしの収入がないとあるとでは大きな違いがある。口が裂けてもそんなことは言って欲しくない。

「あんたは子ども養ってるわけじゃないんだし、旦那が稼いで暮らしてることには変わりないんだから、今より稼げるようになって自分で家族養えるくらいにならなきゃ勝ち目はないだろ?」

あんまり悔しくて友達にメールで愚痴ると、そんな返事が返って来た。
悔しいけど、確かにそうね。

だけど。
あたしは扶養されてないんだもん。
扶養の範囲内で働いてるわけではなく。それだけは間違えてもらっては困る。事実上、あんたが養ってるのはあたし以外の家族だ。

そのあと夫は、ほとんど口もきかずにぼろぼろとただ涙を流すあたしを見て、さすがに言い過ぎたと反省はしたらしいが、あたしは執念深いので、多分、一生許さないと思います。

まあ、一番いけないのは労働に見合ってない賃金だと思いますけどね。マジで。

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うらら |あばら家足跡恋文

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