たまに××したり。
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2003年09月02日(火) ストレス解消法。

向こうはどう思ってるのか知りませんが、あたしのせまあい交友関係の中で気が置けない関係だと思っている人がいる。

彼女との出会いは今からかれこれ6年程前になる。
今のところに引っ越してきたばかりで息子を妊娠したあたしは、友達もなく、ひたすら娘を公園に連れて行ったり、地区センターに連れて行ったり、子ども中心の生活を送っていたのだが、そんな時、地区センターでであったのが彼女だ。
うちと同じ年の娘と生まれたばかりの赤ん坊を連れて来ており、娘達は遊び始めた。

「秋になったら赤ちゃん生まれるんだあ。じゃあ、上も下も同じ学年だね」

なあんて話していたら、突然娘達がケンカをはじめた。それも取っ組み合いの激しいケンカだ。
初対面のよその子ども、しかもうちの子は体が大きいのだが、その子は小柄だ。どう見ても分が悪い。怪我でもさせたら大変だ、と思いつつも、当時、子どものケンカにはできるだけ口を出さない、と言うのがあたしの育児方針で、怪我さえなければやるだけやったほうが良い、と言う考えだった。しかし、それは顔見知りのよく知った間柄でこその暗黙の了解であって、こんな風に初対面のみ知らぬ親子との間では許されるはずがない、と内心焦った。

「あーちゃん、やめなさい」

軽く制止すると彼女は

「大丈夫、大丈夫、ちょっと放っておいて様子見ていても平気だよ」

と言ってくれたので、とりあえず、様子を見ていたが、一向にケンカをやめる気配がない。それどころか、段々激しさを増し、まるで女子プロの試合を見ているかのようになってきた。
いくらなんでもやりすぎ、と二人を制止し、その日はお互いごめんなさいね、と帰ったのだが、それからもことあるごとに公園で会うようになる。

「この前はゴメンね」

みたいな感じで段々と仲良くなっていったのだが、そのことがあったせいもあるが、それ以外にもどうにも彼女の子どもの叱り方が苦手で、しばらくはなんとなくなじめずにいた。
人のことは言えないのだが、彼女は子どもを叱るとき容赦なく怒鳴り散らす。
当時は叩いたりもしていたかなあ。公園のママたちの間ではかなり有名だった。
あのママ、怖いのよ、って。
あたしは、と言えば、やはり、娘が2、3歳くらいまで言うことを聞かないと容赦なく怒鳴り散らし、叩いたり、なんて言うのは日常茶飯事だったこともあり、彼女のその姿を見るにつけ、自分のいやな部分を見せ付けられてるようで、居たたまれなくなり、もう、絶対子どもをあんな風に叱るのはやめよう、と反面教師にしたくらいだ。

そんな風だったから、彼女のことはなんとなく苦手、と言う意識のまま当たらず触らず過ごしていたのだが、たまたま幼稚園まで一緒になってしまった。
正直気が重かったのだが、よくよく話してみたりするとまじめで何でもがんばって抱え込んでしまうタイプで、子どもを叩いたりすることをあとからすごく反省し、それでも抑えきれないジレンマみたいなものを抱えながら過ごしている、と言うことが分かった。

あたしが彼女を苦手と思った一番の原因は、彼女の中に自分のいやな面を投影したからに違いない。
それに気がついてからは彼女とは何でも言い合えるような間柄になりつつある。

そんな彼女からメールがきた。

「ストレスはどうやって解消する?」

彼女は携帯をもっているにも関わらず、連絡は絶対電話でする。
メールを送っても返事は電話だったり。
そんな彼女からメールが来るなんて珍しい。
どうしたのだろうと思って見ると、

「いろいろあって疲れちゃった。ストレスはどうやって解消する?」

とある。
実は彼女、最近めまいがひどく、病院に言ったらメニエール病と診断されたらしい。
週に5日ほどレストランでパートをし、仕事の合間を縫って、PTA活動をしたり、家事もきちんとこなし、働く主婦の鑑みたいな生活を送っているのだ。
しかも教育熱心な彼女は、子どもの勉強まで見てやっているのだ。疲れがたまっているに違いない。

ストレス解消かあ。。。
実はあたし自身、うまくストレスを解消できずにいる。どう答えたものか、と迷ったあげく、

「お酒。八つ当たり。友達に愚痴る。寝る。」

と返事した。

しばらくして返事がきた。

「今日はねることにします」

実は大酒飲みの彼女が、寝る、と言うからには相当参っているのだろう。
こんなとき何の役にも立てない自分がもどかしかった。

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