たまに××したり。
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2003年08月25日(月) |
販売の仕事が嫌になるとき。 |
先日、年配のご夫婦が子どものフォーマルシューズが欲しいとやってきた。 フォーマルシューズって言うのは年中置いてあるものではなく、新入学のシーズンや、七五三の時期だけの扱いである。オフシーズンにはサイズのそろっていない、いわゆるバラ残の商品しかなく、好みのデザインとサイズが合えばよいのだが、なかなかぴったりするものがなく、往々にしてまた来るわ、と言うことになる。 とりあえず、シーズンオフであること、希望されるサイズのものがあるかどうかわからないこと、を説明し、バックルームに在庫の確認をしにいく。 希望サイズでいくつか在庫があったのでもって来たが、やはり気にいるデザインのものはなく、あきらめることになった。
「まあ急ぎではないし、またもう少ししてお店に商品がそろう頃に来て見ますよ。ご足労かけて申し訳なかったです」
とお待たせしたのにも関わらず、にこやかに帰っていかれた。
「いいお客さんですね」
バイトのI君が言う。 でも、そう言うお客さんのほうが実に少ないのが現状だ。
昨日は紳士靴の在庫を聞かれた。
「これと同じものをもう1足欲しいんですけど」
そう言われ、在庫を調べたが、それ1足しかなく、
「申し訳ございません。ただいま在庫を切らしておりまして、メーカーさんのほうに在庫があればおとり寄せは可能なんですが、本日メーカーさんがお休みなので、明日以降の確認となりますが、どうなさいますか?」
と尋ねると、
「ないんじゃしょうがないだろ」
と横柄な答えが返ってきたため、内心ちょっとムッとはしたが、こちらが悪いのだ、と思い、申し訳ないという表情で
「申し訳ございません。ではこちら1点でよろしかったでしょうか?では、お会計、こちらになります」
とレジにご案内した。
そのあと、そのお客さんが会計をしている間に、あたしはバイトのI君とちょっとした雑談をして、笑っていたのだが、会計を済ませたそのお客さんが、
「この店はあれだな、従業員同士では笑顔なのに、客にはニコリともしないんだな?」
それは時と場合によるんじゃ?今の場合、在庫がなくて申し訳ないというときにへらへらしていても悪いと思ったからまじめな顔で応対したのに、と思ったものの、一応、
「申し訳ございません」
と謝った。
「あんたほんと、感じ悪いよ!」
その人はあたしを指差して言い捨てると帰っていった。
面と向かって感じ悪いなんて言われたのは初めてだ。 確かに応対の直後に笑って話していたあたしが悪かったのかもしれないが、そんな風に言わなくても、とちょっと(ほんとはかなり)へこんだ。
一応、あとからクレームなどになるといけないので、クッシーに報告した。
「感じ悪いって?誰が?うららさんが?」
「そうなんです」
「うららさんが感じ悪いなんてねえ・・・。よっぽど虫の居所が悪かったんじゃない?」
そう言ってもらえて少しほっとした。
と、ここまではよかった。
家に帰って同じ話を夫にした。
「お前の態度が悪かったんじゃないの?その人から見て。俺は実際に見てないからなんともいえないけどさ」
身も蓋もない答えが帰ってきて、あたしは悲しくなった。
実際に見てなくてなんともいえないというのなら、お前の態度が悪かった、と責めることもできないはずじゃん。
「とにかく、俺は仕事のそう言う話を自分がするのもいやだし、聞くのもいやなんだよ」
ただ、聞いてもらいたかっただけなのに。 この人には甘えてはいけないのだ、と思ったら、悔しくて泣けてきた。
追伸:同僚でこちらを読んでいるカオルさん、またはヒデキさん、これを読んで本人に何かを言うなんてコトはしないでください。これ以上夫婦仲を険悪にされては困りますので。(マジ)
あたしのマイは非通知です。
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