ここのところ、仕事に対するモチベーションが低下中である。
あたしが働いているのは生活のためであるのはもちろんだが、半分趣味のようなもので、週に1度の売り場替え、それに伴うディスプレーの変更、日々の売上に対する検証、といった、通常家庭生活に置き換えるならば、週に1度の模様替え、日々の家計管理、などという、あたしには絶対にできっこないことをやり続けられるのは、やはり、それに伴って、収入はもちろんだが、評価が得られると言うのが大きな理由だからだ。
部屋の模様替えをしたからといって、
「あれ?なんか感じが違うね」
くらいのもんだけど、売り場変更を行なうと、それはもう、驚くくらいに売上に反映される。やればやったことに対する反応が目に見えるのだ。やりがいがあるのは言うまでもなく。
だったら、このモチベーションの低さは一体・・・と思うかもしれませんが、それはあまりにもくだらない基準で仕事が評価されるんだ、ということを思い知らされたからです。
子ども靴を担当するS野君。あたしがブツブツ言ったからなのか、大学生活も2年目に入り、少しは成長したためなのか分からないが、最近はだいぶ挨拶もそれなりにするようにはなってきたけれど、相変わらず、人のミスを指摘したり、細かいチェックに余念がない。
当然、そう言った面から一緒に仕事をする人たちはあまりよく思っていない。
ところが、である。
彼は上司の受けが大変よいのである。
先日、ともぽんが
「統括がS野君のこと、ほめてたよ」
と言う。
「へえ・・・なんで?」
「上履きがバカ売れの時期に品切れさせなかったから」
えー・・・マジですか?
品切れするわけないじゃん。バックルームに他の商品が置けないくらいに発注かましてれば。
売れる何倍もの数を発注してるんだから品切れしっこない。
まあ、いいですよ、それはそれで正しい発注かもしれません。腐るものでもないし、年間通しての定番商品でもあるわけだから、大量に発注すること自体は間違っていないでしょう。
でも。
その補充、在庫管理を誰がやっているのか、と言えば、S野君以外であるのは、おかしくないですか?彼はバイトなので、常時いるわけではない。勤務時間も限られている。その中で、管理しきれないのは仕方ないとしても、そのことを誰かにやってもらって当たり前のように
「だって、時間がないんですもん」
と開き直り、知らないことがあっても、
「だって教えてくれないんですもん」
と責任転嫁しても、それでも、売上を作り、その結果だけが評価の対象であると言うのがなんともシビアな世界だと言うことを思い知らされ、一気にやる気がトーンダウン。
社員並みに働いてるのに収入は足元にも及ばない。
責任ばかり重くなって行くのに、昇給もほとんどない。
そう考えたら、仕事はやはり趣味以外の何ものでもなく、ちょこっと実益があるだけ、と考えた方がいいのかもしれない、と思うに至りました。
ちょっとブルー。
あたしのマイは非通知です。