たまに××したり。
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2003年02月20日(木) 挨拶は基本ですから。

2年程前のこと。久しぶりに外で働くことになり、すっかりどっぷり専業主婦につかっていたあたしを待ち受けていたもの。
それは、
「挨拶が足りない」
という体育会系のお叱りの言葉。
もともとが無口だし(ウソっぽいが基本的には聞き役が多いんですのよ)家の中ではそんなに大きな声を出さなくても事足りるって言うのもあって、自然と声も小さかったんでしょう。あたし的には一生懸命挨拶をしているつもりだったのですが、諸先輩のお姉さま方には足りなかったようで。
確かに挨拶は人間関係の基本だからね、と、ゆーじくんに注意され、翌日からは意識的に積極的に挨拶をするようにし、今では仕事では、知っていようがいまいが、すれ違ったら誰でも挨拶をモットーに暮らしています。

だからというわけではないんだけど、こちらから挨拶をしても返ってこない、あるいは、目があっても絶対挨拶なんてしてくれない、となると、なんだかあまりいい気分ではないもので。
よその売り場の全く知らないバイトの子なんかだったらまあ、仕方ない、とあきらめもつくが、同じ売り場のバイト君ともなると話は別になってくる。しかもそれが、昨日今日入ったばかりでもなく、もう1年以上一緒に仕事をしてきており、最初はきちんと挨拶していた、となれば、もう人として許せません。
そいつはS野君。過去にこんな暴言を吐いた男。
ここ最近、彼の態度が目に余るようになって来た。
バイトの中で一番に発注を始め、その担当も子ども靴全般、と相当に大変なポジションであるのは言うまでもない。限られた時間の中でいっぱいいっぱいなのはよく分かるのだが、社員から何か指示を出されてもすぐに動かない。
間違いを指摘されても、あーだのこーだの屁理屈をこねる。
そのくせ、人のミスを発見するとしつこく追及する。
若いから仕方ないんだろう、と大目に見てきたが、それも限度というものがある。

先日は、某Kトー君の後輩のH君がうちのレジの応援に入ったとき、まだまだ不慣れでわからないことも多かったり、もたつくことも多いので、レジ近くにいたS野君に、
「彼のフォローしてあげてね」
と言ったら、
「関係ないですよ。うちの売り場の人じゃないし」
とぬけぬけと抜かした。その時点で、カチンときたのだが、
「そうは言っても、うちの売り場のレジなんだからさ、混んだりミスしたりしたら自分たちだって困るわけでしょ?」
とやんわりと言ったが、
「別に関係ありませんよ」
あくまでも言い切るので、頭にきた。
自分だって入りたての時に、いろんな人にフォローしてもらってるはずだし、自分がフォローできる立場になったのなら、フォローするのは当たり前じゃないのか?
あんまりカチンときたので、
「あんた、それ、人として失格」
と言ってやった。

またある時は、納品の日にいなかった彼、担当商品の子ども靴の品出しが翌日に残されていたをの見て、
「誰もやってくれないんですよ。見事に子ども靴だけ残ってるし」
と愚痴った。嫌がらせでもなんでもなく、時間がなくてそこまで手が回らないと言うのが正直な所だ。
「そりゃ仕方ないでしょ?みんな自分の担当商品出すんで大変なんだから。どうしても自分の担当を重点的にやるから仕方ないよ。あたしだって休みの時には誰も出してなんかくれないよ」
と言うと、
「だって、バッグなんてちっともどこに何があるかわからないんですもん」
と言う。
分からなきゃやらなくていいのか。全くの新規商品ならまだしも、売り場に同じ物の色違いとかあるんだから、探せば何とかなるはず。みんな自分の担当が終わって時間があれば、ちゃんと他の商品も出しているんだから。
「そんなこと言ったらあたしだって分からない商品はいくらでもあるよ。でも分からなくてもなんとかするもんでしょ?分からないんじゃなく、分かろうとしてないだけじゃん?」
と言ったら、目を白黒させて、顔を真っ赤にして、しどろもどろになって
「・・・そうですね」

そんなことがあってから、ますます彼のあたしに対する態度は以前より距離が置かれた感じになってきた。
そうは言っても担当商品が全く違う今、仕事での関わりは薄いから、それならそれでいいとも思っていたのだけど。

昨日は、彼が出勤してきたとき、ちょうどレジを打っていたあたし。そのタイミングで挨拶をしないのはよしとして、そのあと、いくらでも挨拶するタイミングはあるし、何回もすれ違っているというのに、挨拶なし。
こちらからすればいいのだろうけど、それも、昨日はやめてみた。
すると見事に無視だよ。
それだけならまだしも、レジがすごく混んでるというのに、すぐ側にいてもサッカーに入ることもない。
さすがにカチンときた。
だからと言って、文句を言えば、またふてくされて、あーでもないこーでもないと屁理屈をこねられるか、むくれた顔で聞いてるんだか聞いてないんだかって態度でもとられたら、余計に腹が立つと思い、ゆーじくんに怒りをぶつける。

「もーう我慢ならないッ!なんとかしてッ!」

ゆーじくん、あたしがそう言っただけで事情をしっかり把握する。

「あいつだろう?分かるよ、うららさん、きっと腹立ててるだろうなあ、って思ってたんだ。今日の態度とかでしょ?俺も気になってたんだよね。後で俺のほうから言っときますよ」

無神経な割に、意外とそう言うところは気が付くゆーじくん。
あたしの休憩時間に、S野君になにやら言ったらしい。
「S野にはよく言っときましたから。あとはあいつがそれをきちんと理解するかどうかってことですよ」
との報告を受け、なんとなあくいやな予感が。

だって、そこは、ほれ、何しろ無神経なゆーじくんのこと。
「うららさんが怒ってたぞ」
てな言い方でもされた日にゃあ、どうするね?

と言ったところで売り場に戻り、S野君に会うが余計に態度が硬くなってるじゃん。(涙)

某Kトー君とくだらない話で盛り上がってるというのに、全く参加してこないし。
ちょっと前なら関係ない話でもやたらと知りたがり、ちょっかい出してきてうるせえよ、と思ったくらいなのに、明らかに避けてるじゃん。
某Kトー君に事情を話すとこのような演説が延々と・・・。

「人って言うのはね、上から見ちゃあいけないんですよ。どんなにえらくなってもね。常に自分は下から人を見ないと。イヤ、イヤ、S野さんはまだまだ若いから、仕方ないんですよ。放っておいたって、いつかガツンとこける日が来ますから」

おまえ、いくつだ・・・。



帰り際、
「お先に失礼します」
と挨拶したら、
「ハイ」
しか答えなかったS野君、若いとか、世間知らず、とか、そう言う問題以前だと、早く気が付くといいと思う。

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