たまに××したり。
INDEXこれまで。それから。


2002年08月12日(月) 異国の地。

今日はカード会員の募集応援。1時間交替で各部署1名で2人ずつ担当する。
今日のお相手は精肉のパートの人。普段全く関わりのない部署だけに、顔も名前も知らない。
「いらっしゃいませー」
明るく気持ちのいい声出しだ。だけど、少しイントネーションが違う。
「失礼ですけど、日本の方じゃないですよね?」
と不躾なのを承知で尋ねる。
「ええ、韓国からきました」
「ああ、やはりそうでしたか。こちらに来て長いんですか?」
「そうですねえ、11年ほどになります」
「ああ、だから日本語お上手なんですね」
「いえいえ、日本語難しいです。なかなか同じようにはしゃべれません」
「日本語と韓国語って似てると聞いたことがありますけど」
「そうですね、似てるところもあります。漢字も同じです。読み方は違いますけど」

「日本に来たばかりの頃は、言葉がわからなくてとても苦労しました。なんで外国人と結婚したんだろうと、韓国に帰りたいとよく泣いていました。でも働き始めて言葉たくさん覚えました。はじめの頃、友達に言われました。あなたの言葉男みたいだって。日本に来たばかり、男の言葉、女の言葉違いわかりませんもの。日本語最初に教えてくれたのは旦那さんですから、男言葉だったんでしょうね。これはまずいって、一生懸命直しました。横浜に来て、ずいぶん経ちます。今では横浜が第2の祖国。野球は横浜応援してます」

そう話し、にこやかに笑う彼女を見ていて、なんだかすごく元気付けられた。横浜を第2の祖国、とまで行ってくれる彼女は、きっといろんな苦労をしてきたのだろうけど、今はそれなりに幸せなんだろう。
環境の変化を乗り越え、歩んできた道はきっとつらいことのほうが多かったに違いないけれど、それにきちんと向き合ってきたからこそ、今の笑顔があるんだろう。

その後の休憩時間に、食堂で、実においしそうに食事している彼女からは幸せなオーラが溢れていた。

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うらら |あばら家足跡恋文

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