日々の状況。
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2004年10月13日(水) 誇りでもなんでもない。

 今日は久し振りに前の高校からの友達の一人と会った。
 よく行く喫茶店でアフタヌーンティーのセットを頼んで約3時間近く話しをしてた。お互いの最近の様子とか、色んな事。
 時間や距離を置いてなお普通に今までと変わらない関係を続けられる友達が居るという事がどれだけ素敵な事なのかっていう事を実感させられる。嬉しい事だと思う。
 でも、前進していく友達の背を見ると、ちっとも進まない自分に苛立ちとか不安を覚える。そんな事見当違いなのにね。

 夜、何と無く従弟の家に言った。受験生は相変わらず大変そうだ。ばぁちゃんに挨拶をしてから従弟と話しをしていたら、叔父さんが帰ってきた。相当お酒を飲んでいるみたいでかなりきていた。
 叔父さんはいきなり前振りも無しに私の腕の傷へ話を向けた。理由が解らなかった。私が半袖を着ていたのがいけなかったのかもしれない。父さんが何か言っていたのかもしれない。兎に角、よく解らないけれど、一方的に否定された。
 「お前にとっちゃ誇りかもしれないけどそれは違うぞ。」
 こんな傷が“誇り”なわけないじゃないか。私は自分で自分に傷を増やしてしまう度にそれが愚かな事だって思い知る。それでも繰り返してしまっている私自身馬鹿だって解ってる。どこかで何かが狂ってしまってる。
 「傷を見た人は嫌な思いをするんだぞ。半袖なんか着るな。」
 一時期そう思ってずっと長袖を着てた。夏だって。だけど、それは何か違うような気がして止めた。腕の傷が、薄い“傷跡”に変わった所為もあったかもしれないけれど。でも、そんな私の方が間違ってたのかな。
 「お前は独りで良いかもしれない。でもお父さんは全部背負わないかんのだぞ。」
 まるで私はどうでもいいみたいじゃないか。叔父さんの言いたい事をちゃんと理解できるくらい私は賢くない。解らないよ。私の何がいけないの?
 「お前の父さんやおっちゃんが近所でどんな思いしとるか解っとるんか?」
 解らないよ。私はこの家の“汚点”だって事?
 そこまで言われて、「みんなお前の事想ってるんだからな」なんて言われても、信じられるほど私は賢くも、物分りが良い訳でもない。

 他にもまだ何か言われた気がする。酒が回った涙目で真っ赤な顔で只管何か言っていた気がするけれど、思い出せない。
 苦しくて、もっと苦しくなって、家の中で身内と居る事が何と無く辛かったのが、より一層苦しくなった。

 全部、私が悪いんだ。


伍龍 |MAILHomePage

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