アレルギー]白血球の一種が原因 東京医歯大チーム解明 白血球の一種が、一部のアトピー性皮膚炎などを引き起こす主役になっていることが、東京医科歯科大などの研究で分かった。この白血球が、かゆみや炎症を起こす血液中の細胞を皮膚に引き寄せる物質を分泌していると考えられ、白血球の働きを抑えるような薬ができれば新しい治療法につながると期待される。24日発行の米免疫学専門誌に掲載される。
アトピー性皮膚炎やぜん息などの患者は、アレルギーを引き起こす成分に反応する抗体の一種、IgEの値が高い傾向にある。研究チームはIgEの高いマウスを遺伝子操作で作製。アレルギーを起こす成分を耳に注射すると、1時間以内、6〜10時間後、2日後の計3回、皮膚が腫れた。
1、2回目はすぐにひいたが、3回目の腫れは1週間以上続く慢性症状でアトピー性皮膚炎に近く、皮膚にアレルギー性炎症を起こす細胞が多数集まっていた。これらの細胞と腫れの関係を詳しく調べた結果、白血球の一種で好塩基球という細胞のみが、長く続く腫れに関与していた。
研究チームの烏山(からすやま)一教授(免疫アレルギー学)は「好塩基球によって引き起こされる慢性アレルギー炎症があることが明らかになった。好塩基球は白血球のわずか0.5%しかなく、これを標的にすれば効率よい治療法が考えられるのではないか」と話している。【下桐実雅子】
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