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2005年03月07日(月) ■ |
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劇団四季『ライオンキング』 |
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劇団四季『ライオンキング』を見た。
以前から見てみたいと思っていたので、機会があり、ぜひと観劇した。
感想を時系列に並べると、
1、ほう 2、うーん 3、イタイ 4、おう 5、ZZZ 6、はあ 7、ぱちぱち てな感じ。
1、ほう
これは始まってすぐの感想。 舞台装置がすごいのである。 もう斜めにはなるわ、丘はせりだすわ、ぐるぐるまわるわ。 舞台といえば体育館の舞台のイメージしかない私にとっては画期的だった。その舞台装置に巻き込まれることなく人がめまぐるしく動くのがすごかった。
2、うーん
役者の動きと歌は、うーんだった。 踊りとかもちろんすごくて、見ながらこりゃー痩せそうと思ったけど、美しいとか見とれるほどではなくて、少しがっかり。 仕掛けが大掛かりなせいか、人の動きが萎縮している気がした。 機械の仕掛けに合わせて人が動いているようにも感じてしまった。 でも、動物の動きに関してはすごく研究し尽くされている感じがあった。
歌は、いまいち。これは多分私がオペラを見たことに関係があるんだろうけど・・・。まっ比べちゃダメね。演劇とオペラは主旨が違うし。
3、イタイ
これはイス。劇場はとにかく急勾配。 外から見ると四季劇場は結構大きいのだけれど、これはきっとセットのせいで、実際の客席は小さい。しかも相手の頭が邪魔にならないように、急勾配になっていて、でも人を入れるために列と列の間が狭く膝下がきつい。観劇90分。劇間の休憩を迎えた時、すでに限界がきていた。
4、おう
休憩後の演出はうまかった。観客の1度切れてしまった集中力を惹きつけるため、出演者が舞台の外、観客席に登場。なかなかやるなー。
5、ZZZ
しかし、狭い座席での疲労はピークに。 聞く努力に疲れ少し休憩する。
6、はあ
やっぱり疲れる。ちょっと早く終わらないかなとも思ってしまう。でもこれはライオンキングというストーリーを知っているからかもだからかもしれないけど。大掛かりの装置もここでは効かない。
7、ぱちぱち
終わる。ぱちぱちぱち。拍手。 最後のまとまり、もって行き方は、見せ方を知っている。 ちょっと感動も。
でも疲れました・・・・。
〇総評(えらそうに)
ディズニーランドに行ったみたいだった。 ディズニーは楽しいけど、家から遠くて、中に入ってもたくさん並んで疲れる。 おまけにお金も使う。楽しいんだけどね・・・みたいな。
セットが大掛かりでやっぱりあれはすごいと思う。 出演者の動きも計算されていて、セットを生かし、魅了する。
でも、ここまでしなくてもというセットもあったし、 セットが凝りすぎて、一体何が人間のやってることで、 何が機械が行なっていることかわからない。 人間のすごい技とかも本当あるんだろうけど、 なんとなく機械でやっている様な気がしてしまい、 ちょっとその判別しがたいところが残念。
あとは、役者の動きと歌がいまいち。 歌はうまい人もいたけど・・・。なんか個性がわからない。 たぶん、この四季のライオンキングを何回も見る人はいると思うけど、この役者が良くてとか、この人がシンバ役をやってるのが好きとか、そういう風な理由で見に来ている人、どのくらいいるのかな。 会場を見る限り、なんだかどこぞのツアー客が多くて、純粋な演劇ファンの人は少ないと見た。劇団四季のスポンサーには、JRとか電通が入っている。だからそういうところとの抱合せ販売が多そう。そう思うとみんな観光感覚なんだろうなーと思う。
こうして見ると、ディズニーランドもそうなように、 エンターテイメントが幕内弁当のようなところがある。
演出もすごい。(からあげ) 舞台装置もすごい。(焼き魚) 動きもすごい。(煮物) 歌もすごい。(佃煮) (一般論)
だから、感動の焦点がしぼれなくて、メインを食べ過ぎた感じになってしまうのである。
私は、幕内弁当よりものり弁が好きだ。別におかずがなくても、しょうゆ気があってしょっぱい感じがあればいい。 だから、もっとベースに流れるメッセージみたいのを期待してしまった。
ちなみに、 観客席(ご飯)はちょっと硬すぎた。 これだと、おかずがうまくてもちょっと満足はできないのかも・・・。
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