無邪気な日常

2004年02月29日(日) 異常者と芸術家

土曜日に奥多摩へ行ってきました。
田舎はいいね。
私は田舎へ行くと切なくなります。
デジャヴの嵐。
だから、とても複雑で痛くて、でも心地よくて。
好きです。結局のところ。
家や、森や、山や、湖や、そこに住む人や。
そこに原点のようなものを感じます。
人のあるべき姿のような。
ああ、ずっといられたら。
でも、寂しすぎる。
だから夜になる前は都会へ戻らなきゃ。

明日から3月。
明日から仕事。
くだらない人間に囲まれて、くだらない物を見て、
私は自らくだらない物を生み出す。
私に才能なんてない。
ああ、右を見ても左を見ても醜悪な景色と人間だらけだ。
そして鏡に映る自分の姿さえも。
世界は、いや、日本はもう少し美しくてもよくないか?
無意味なもの、汚いもの、センスの欠片もないものが
多すぎて、私の生み出すものすら妥協がでてくる。
いいものだけを見るなんて事は無理だ。
でも、このままだと目が、センスが、腐りそうだよ。
なんて事を書くと、テメーはどれだけのセンスをもってんだよ。
とかって言われそうだが。
少し上からでないと、どんどん下に落ちそうな気がするんだよ。
創造者なんて、自意識過剰くらいでいいのさ。
他人の言葉に惑わされて自分の世界が壊れてしまうくらいなら。
でも、私には自身が無い。
だからなにを創造してても思うのさ。
ああ、所詮凡人にすぎないのかって。
私に才能がなければただのおかしい人になってしまう。
異常者。
でも一つ成功すればそれは芸術家になれんのよ。


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