日々雑感
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2004年11月22日(月) |
いつか人がいなくなったとき |
秋晴れ。街路樹を透かして光が届く。
夕方、空き地の前を通りかかった。以前は団地があった場所だ。何棟もあった建物が取り壊され、更地となってしばらく経つのに、フェンスで囲まれたまま、手つかずで放っておかれている。三輪車に乗る小さな子やその姿を見守るお母さん、学校帰りの小学生たち、井戸端会議、いろいろな光景をおぼえているけれども、今は何本かの桜の木だけ残して、あとは草が茫々とはえるばかり。フェンス越しには高いビルが見える。その向うに日が落ちてゆく。近くの学校から終業のチャイムの音が聞こえてくる。
いつか人がいなくなったとき、このあたりもすべて野に戻るだろうか。そして、そのとき響いているのは、どんな音だろうと思う。
夜、銭湯へ。祝日前のためか、時間が少し遅かったせいか、他にお客は誰もいず、貸し切り状態となる。なんという贅沢。落ち着かないけれども。
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