日々雑感
DiaryINDEX|back|next
| 2002年05月16日(木) |
人はそんなに変わらない |
髪を切る。だいぶ長くなって、このまま伸ばしてみようかという気持ちもちょっとわいたのだが、結局短くしてしまう。短くするとなぜか安心する。ほんの数年間を除いて、短い髪でいた時間のほうが圧倒的に長いからかもしれない。
美容院を出ると夜風が寒い。近くのお店で友人と軽く飲む。メニューには新しく「栗リキュールのミルク割り」なるカクテルが登場していて、友人はそれを注文。少し味見させてもらうと「栗牛乳」のような味わい。
平日の夜だが、お客はひっきりなしにやってくる。おそらく辺りの会社の人たちだろう。少しのお酒と肴とで、リラックスした表情をして笑ったり、話したりしている。やわらかい灯り。外で飲む楽しさに満ち満ちた空間。
帰りの地下鉄はいつもより空いている。電車に揺られながら、友人から借りた『屍鬼』についてあれこれ話し合う。帯に「超弩級ホラー」というコピーがついた作品だ。文庫で全5巻のうち、まだ1巻の途中までしか読んでいないのだが、この先の展開について「夜にひとり部屋で読むと怖いか」と尋ねると「うん」と言う。そうか、怖いかと思いつつも、つづきを読むのがますます楽しみ。小学校の頃、夜になると必ず怖くなるとわかっていながら、テレビで「あなたの知らない世界」とか「心霊写真特集」など欠かさず見ていたのを思い出す。人はあんまり変わらないらしい。
|