■身体■ - 2002年05月15日(水) 「君は人を好きになった事が無いんだね。」 そう呟く俺に 君はゆったりと笑顔で答えた。 午前1時。 ホテルの薄暗い光。 有線とTVの音が鳴り続け ベットの上で倖は うつ伏せで枕を抱えて 寝そべっていた。 「うつ伏せ寝、好きなんだ?」 「うん。いつも寝る時はこうだよ。」 …倖と俺は今日出会った。 俺は彼女と口喧嘩をしてしまって むしゃくしゃしながら ゲーセンで格ゲーをしていた時に 声を掛けられた。 「いつセックスした?」 笑顔で話しかけてきた倖は どう見ても遊んでいるようには見えず 俺は戸惑いながらもつい 「昨日。」 と正直に答えた。 倖は、わはははと笑いながら 俺の隣にガタガタと座り 「元気があるならしようよ。コレ終わってからでいいからさ。」 と現在コンピューターにボコボコにされている 俺の使用キャラを指差した。 慌てて戦闘を再開する俺の顔を 倖は見つめながらニコニコ笑ってて 一体、何がどうした事だろうと 心臓の動悸が激しくなっていくのを感じた。 倖はホテルに入るなり 服をさっさと脱ぎ捨てて 「早く来てよ。寝転んでるだけでいいから。」 とベットをバスバスと叩く。 あまりの倖のあっさりさに放心状態になってる俺を 無視するかのようにTVを点け 有線の音をボリュームアップした。 「同時に付けるの?」 俺の質問にきょとんとして 「私の部屋じゃいつもこうだよ。」 と言い、リモコンで TVをアダルト番組に切り替えて 「乳でかーい」と言いながら ケタケタ笑っていた。 とりあえず服を着たまま 倖が寝転ぶベットに潜り込むと 倖は俺に掴みかかって 「その服脱いでよ。邪魔だよ。」 とボタンを外しに掛かった。 …全く自分のペースが取れなくて こんなはずじゃない、と戸惑うしかない。 「言ったでしょ。寝転んでるだけでもいいって。」 俺の服を脱がしながら ゆったりと倖は俺の肌に舌を這わせる。 少しずつ身体が幸の唾液に塗れていく。 「何処でも舐めてあげるよ。足の指もお尻の穴も。」 まるで風俗感覚だ。 俺はじっとしているだけでいい。 「うわ…ッ…。」 つい声が出てしまう。 やたら恥ずかしい思いが胸を占める。 唾液まみれになった俺自身を 倖は楽しそうに眺め 髪をかき上げながら俺に馬乗りになる。 「入れていいよね?」 俺の返事を待たずに 倖はゆっくり腰を下ろした。 …完璧に犯されてる。 そう思った。 「あたしねぇセックス依存症だと思うの。」 俺のタバコを取り上げて ゆっくり紫煙を吐き出しながら 倖は言った。 「コレがまたいつだって出来るのよ。 あたし可愛い方じゃないし巨乳でも無いけど 身体を投げ出してるもん。」 『今日はいい天気だね』 と言ってるかのような話し方。 俺は何と言っていいのか分からず 天井を見つめていた。 「声掛ける時はね『いつした?』って聞くの。 んで『した』って返事が返ってきたら あぁこの人は彼女が居るんだなって 大体の所、分かるじゃない。 …そう言う人ばかり選んでるの。」 「深入りしたくないんだ?」 「うん信用してないもん恋愛なんて。 君だって彼女いるじゃん。 男なんて皆そう。」 煙草をもみ消して 枕に顔を埋めながら倖は呟いた。 白い背中。 …何だか寂しくなる。 倖の闇が余りにも濃くて それでもどうしようもない自分が居て。 「あ、でも呼ばれたらいつでも行くよ。 あたしからは連絡しないけどね。 彼女への奉仕に疲れたら、いつでも声掛けて。」 あぁ。 倖の闇は俺が見つめるべきではない、と。 ここで俺が倖とセックスしてしまった段階で その資格は失われてしまったんだと 漠然と思った。 「君は人を好きになった事が無いんだね。」 そう呟く俺に 君はゆったりと笑顔で答えた。 その笑顔がとても 俺には痛かった。 いつか君を愛してくれる人が 心から愛してくれる人が 早く早く現れたらいい、と 俺は願わずには居られない。 ::::::::::::::::::: 久々にアダルト〜〜(笑) どうですか?どうですか?! こういうの書きたいと何気に思って 今日仕事の休憩中に独りファミレスで 隠れながらこっそり下書き(笑) コーヒーおかわりしまくって お腹壊してしまいました(涙) -
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