Lovesick×Rose≫樹里
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≫2005年10月06日(木)≫#7-1
ふたりでアメ横をブラブラ。

今日は元気だな。
ハイテンションだな?!よくしゃべる彼。
話がコロコロ変わってついていけないよ。
でも心地いい。

彼が革のジャケットを見つけて試着する。
あー。カッコいいな。似合う。
ニコニコしながら「どう?」って顔であたしを見る聡宏くん。

店員さんがあたしに言う

「お連れ様、どうですか?彼のイメージに合ってます?」

あはー。
残念ながらまだよくわかんないんです。彼のこと。

「うん、すごいいいと思う。似合う」

と彼女のフリして 言ってみた。

うん、コレ気に入った。買う。
ああそうだ、このお店レディースはないんですか?


彼が店員さんにいきなり聞いた。

頭の上に「?」マークが出ているあたしを見て、
樹里さんも着てみなよ、と彼が目で言う。

ありますよー、と店員さんが持ってきてくれたジャケットの中には、
残念ながら、あたしの好みの形のはなかったんだけど
なんか彼がそんなことを言うのが意外で、嬉しかった。

ショップの袋をぶら下げてまたブラブラしていたら
同じようなジャケットを着ている人を見かけた。

あはー、あいつより俺のほうが似合う。
絶対似合う!どうよ?そう思う?


うん、思う思う

うんうん、そうだろー

お気に入りが買えてうれしいんだね?

うれしいよー。ねぇ樹里さん、また来ようね

うん


あたしは、このあと行く予定のカラオケで酔っ払うことに決めていた。
別に口説かれ体制を作ろう!と思ったわけじゃない。
彼にそんな手が通用するわけないし。←通用するくらいならもうとっくにヤられてるし☆
せっかく一緒にいるのに、
いろいろ、いろいろ考えなくていいことを考えて
雰囲気暗くして
つまんない時間にしてしまうのが嫌だったから、
そうなるくらいなら酔ってしまえ〜〜と思ったわけ。

この作戦は多分、成功する。
だからあたしは、今のこの時間も楽しめる。

続く。
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