ギレルモ・デル・トロ「永遠の夜」を読み終わりました。
「沈黙のエクリプス」「暗黒のメルトダウン」に続く、 ストレインシリーズ三部作の最後を飾る作品です。 マスターによって、支配されてしまった新しい世界での イーフたち抵抗軍の戦いの様子が描かれています。
どういう結末を迎えるのかネタバレは避けるとして、 とても振り幅が広い展開続きで、ついていくのがやっとでした。
マスターを運んだ飛行機が空港に到着した辺りでは、 ちょっとホラーなパンデミック小説の雰囲気がありましたが、 吸血鬼が街を襲い、ついには世界を支配し、人間を家畜として扱い、 新しい世界を構築する様はディストピア小説でもあります。
更に、そこに天使の存在も出てきて、 一体どうなっちゃうんだ?と思ったりもしましたが、 最後は割とあっさり気味で終わりました。 結局、イーフは何故「ルーメン」が読めたのかしら?
若干、疑問も残りますが、上下巻の三部作、 計六冊分の本を堪能できて良かったです。
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