ポール・オースター「幽霊たち」を読み終えました。
ポストモダンに位置付けされる独特の文体なのですが、 かと言って、難解さや読みにくさはなく、スッと読めるし、 120ページという長さもとっつきやすかったです。 それでも読み終わるのに、一ヶ月ほどかかったけれども;
何というか、普段読んでいる小説とは明らかに違うので、 この小説に慣れるのには時間がかかりました。 普通ならば、主人公や登場人物に感情移入するけれど、 この小説の登場人物たちは、どんどん記号化していくよう。
本当、読んでいると不思議な気分になりました。 これから物語がどのように進んで、どのように終わるのか、 全くわからないまま、物語は進んで終わりました。
読みなれない海外文学を読んで、 読書力を鍛えようという今年の目標に まさにうってつけの作品でした。
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