chipperの日記

2020年03月16日(月) 斬新過ぎる


ポール・オースター「幽霊たち」を読み終えました。

ポストモダンに位置付けされる独特の文体なのですが、
かと言って、難解さや読みにくさはなく、スッと読めるし、
120ページという長さもとっつきやすかったです。
それでも読み終わるのに、一ヶ月ほどかかったけれども;

何というか、普段読んでいる小説とは明らかに違うので、
この小説に慣れるのには時間がかかりました。
普通ならば、主人公や登場人物に感情移入するけれど、
この小説の登場人物たちは、どんどん記号化していくよう。

本当、読んでいると不思議な気分になりました。
これから物語がどのように進んで、どのように終わるのか、
全くわからないまま、物語は進んで終わりました。

読みなれない海外文学を読んで、
読書力を鍛えようという今年の目標に
まさにうってつけの作品でした。


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