chipperの日記

2017年05月18日(木) 風を感じる


今日は特別展「雪村 -奇想の誕生-」を見に東京藝術大学へ。
本当は先月見に行こうと前売り券を買ってたのですが、
予定が入ったりで延びに延びで会期ギリギリに;

雪村(せっそん)という画僧は今回初めて知ったのですが、
生没年不詳だったり、あまり文献に記録が残っていないようです。
だけども、尾形光琳を始め、後世の画家に様々な影響を与えていて、
雪村の絵を模写していたり、波や風の描き方などが似ていたり。

確かに雪村の絵ってとても独特で魅力的なんですね。
「呂洞賓図」は目に見えないはずの風が確かに描かれています。
人物の表情もユーモラスだし、まるで漫画のキャラクターのよう。
だけど、ちゃんと水墨画として成立している。

こんなの有り!?って気もするけど、この自由さが雪村なのかも。
ほとんど空想で描いたものばかりなのに、とてもリアルだし、
それと同時に現実のものではない幻想的な感じも併せ持つ
本当、不思議な魅力に溢れた作品ばかりでした。


個人的に「龍虎図屏風」「花鳥図屏風」「鷹山水図屏風」が良かったです。
時を忘れて、屏風を遠くからぼんやり見たり、近くでじーっと見たりしてました。


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