先日、筒井康隆「パプリカ」を読み終えました。 <夢の世界>をを文章で一体、どんな風に書いているのか、 興味本位もあって、原作のほうも読んでみた次第です。 久しぶりに筒井康隆の小説を読みたかったし。
話は第一部と第二部に分かれていて、第一部は映画同様、 島所長の友人・能勢の精神疾患の治療の過程を描いています。 映画では能勢は刑事だけど、原作だと自動車メーカーの重役で、 粉川という別の人物が警視監として登場しています。
原作のほうが登場人物が多いので、その分、描写が多いです。 逆に言うと、映画は原作をシェイプしてよりシンプルにした感じ。 第二部は所長派と副理事長派の派閥抗争へと突入していきます。
夢の世界のものが現実世界に飛び出してくるから、 グリフォンやらアモン神やら出てきて、もうカオス。 ここら辺は映画よりもぶっ飛んでいました。 どうオチをつけるのかと思ったら、そこは筒井康隆、流石っす。
めっちゃこってりした濃厚な豚骨ラーメンみたいなんだよなぁ。 たまに無性に食べたくなる。読みたくなる、筒井康隆。
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