chipperの日記

2017年02月17日(金) 満腹


先日、筒井康隆「パプリカ」を読み終えました。
<夢の世界>をを文章で一体、どんな風に書いているのか、
興味本位もあって、原作のほうも読んでみた次第です。
久しぶりに筒井康隆の小説を読みたかったし。

話は第一部と第二部に分かれていて、第一部は映画同様、
島所長の友人・能勢の精神疾患の治療の過程を描いています。
映画では能勢は刑事だけど、原作だと自動車メーカーの重役で、
粉川という別の人物が警視監として登場しています。

原作のほうが登場人物が多いので、その分、描写が多いです。
逆に言うと、映画は原作をシェイプしてよりシンプルにした感じ。
第二部は所長派と副理事長派の派閥抗争へと突入していきます。

夢の世界のものが現実世界に飛び出してくるから、
グリフォンやらアモン神やら出てきて、もうカオス。
ここら辺は映画よりもぶっ飛んでいました。
どうオチをつけるのかと思ったら、そこは筒井康隆、流石っす。


めっちゃこってりした濃厚な豚骨ラーメンみたいなんだよなぁ。
たまに無性に食べたくなる。読みたくなる、筒井康隆。


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