chipperの日記

2015年07月15日(水) 色とりどり


「フィッシュストーリー」伊坂幸太郎

以下の四つの中編小説から構成される文庫本です。

「動物園のエンジン」
動物園から逃げ出したシンリンオオカミと、
その当時、飼育員だった男が現在取る不可解な行動を
目撃した主人公たちが男の行動の意味をあれこれ推理する話。
結局、元飼育員の男はただの動物園好きって落ち?

「サクリファイス」
空き巣兼探偵の黒澤が人探しの最中に田舎の集落で
昔から行われている生贄の風習に出くわす話。
横溝正史の小説に出てきそうな雰囲気なのに、
淡々としているのが伊坂幸太郎らしい。

悪いことをしている人間=悪い奴
という風に思えないのも伊坂幸太郎らしいです。
こういう民俗っぽい話は好きです。

「フィッシュストーリー」
売れないバンドが最後に作ったレコードの曲が
ある夫婦が知りあうきっかけになり、生まれた子供がヒーローを目指し、
成長したヒーローがハイジャックを倒し、その飛行機に
乗り合わせていた女性がネットの問題を解決し、世界が救われた。

風が吹けば桶屋が儲かる、みたいな。
報われなかった者たちがこういう形で報われるかもしれないし、
その逆のことも考えられるし、世界はこういう風にできているのかもなぁ、
とリンクしていく面白さや怖さが感じられるお話でした。

「ポテチ」
新生児の入れ換わりを題材にした話。
なんだけど、重くなりがちな話が題名のポテチのように
さらりと軽く書かれているんだけど、最終的には感動できる、
伊坂幸太郎の才能ってこういうところなんだろうなぁ。

読んている最中ポテチを食べたくなって買いに走りました。
勿論うすしおとコンソメ二つ買ったぜ!
どっちも美味しいよね。ポテチはポテチだもの。


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