chipperの日記

2015年02月16日(月) 人間だもの


「終末のフール」伊坂幸太郎

小惑星の衝突によりあと八年で地球は滅びます、
というニュースが出回ってから五年経った世界の話。
つまり、人類滅亡まであと三年。

限られた時間の中で、どう生きるのか。
色んな人の視点から特殊な状況下での生活が語られます。
SFチックな題材だけど、語られる話は結構現実的。
なので、読んでいて愉快な気持ちにはなりません。

かと言って、閉塞感ばかり漂うような陰鬱な雰囲気ってわけでもなく、
そこには夢もあり、希望もあり、絶望もあり、悲しみもある。
そう、たとえ地球が滅びる日が来たって人間の生活に
今と対して差があるわけじゃない…かもしれない。

色んな人生のルールが詰まった物語です。
個人的に「籠城のビール」が一番好きかな。
初期の伊坂作品に漂う無遠慮な悪意みたいのが感じられるので。
あとビール飲んで死ねたら最高じゃない?


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