chipperの日記

2014年12月23日(火) 死因:不明


「イノセント・ゲリラの祝祭」海堂尊

これまで東城大付属病院が舞台でしたが
今作では霞が関にその舞台が移り、
主人公も田口なのか、白鳥なのか、はたまた違う人物なのか、
というくらい視点や場面が目まぐるしく変わります。

それに加えて「ジーン・ワルツ」や「極北クレイマー」といった
他の作品とのリンクする描写もあったりして、
縦にも横にも広がりと深みのある物語になっています。

だけど、これまでの医療やミステリー的要素は薄く、
むしろ政治や官僚の世界に焦点が当てられているので、
今までのシリーズの雰囲気とはちょっと毛色が違うかも。

国民のほとんどが死因不明の社会になる、
というのは嘘みたいだけれど、確かにそうなるかもなぁ。
病気だったらまず直接の死因なんて究明しようとは思わないもの。
それに日本の場合、死んだらすぐに荼毘に付してしまうし。


医療について死について、色々考えるきっかけになりそうな本でした。


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