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もくじむかしつぎ
2005年03月12日(土) あまんきみこと、ゲド戦記3さいはての島へ

 読書してました。
 久しぶりに図書館に行ったのですが、もう幼稚園が午前保育になっちゃって(もうすぐ春休みだからね)お迎えの時間が迫ることを考えるとゆっくりもできず、とりあえず未読になってたものをひょいひょいと借りてきました。
 ふうたのゆきまつり。
 ふうたのかぜまつり。
 ……完全に児童書じゃねえかよ……。いや今現在、NHKきょーいくでテレビ絵本で、吉行和子さんの優しい声での朗読やっててさ。うーわーかわいいよこのきつねーと思ってたけど、毎回観てたわけじゃないし。幼稚園に「ふうたのほしまつり」の本があって、園内で立ち読みしてかわいくてかわいくて、図書館で目に付いたので早速借りてしまった。畜生かわいい。
 なんというか、あまんさんは感情の複雑さをものすごく見事に、そしてストレートに書き表してくださる。かぜまつりでの、ちこちゃんが誤解していると知ったときの、ふうたのあの「つまらないような、おかしい、ごちゃごちゃのきもち」というのは、確かにオトナになった私でも名付けることのできない感情。よくある、「嬉しいような、悲しいような」とかいう、使い古された言い回しみたいなものでは表現出来ない気持ちが、確かにある。

 人の感情なんて、文章で完全に言い表すことなんて無理なんじゃないか、と思うことがある。自分の感情だって、思うように語るのはどれほど難しいか。語ることは出来たって、それを他人に同じように受け取ってもらえることなんて、絶対的に無理な話だ。
 だって、書き手と読み手は、別の人生を生きてきた他人なのだから。
 でも、そんな私でも、小説なんざ、書いている。
 小説がフィクションである限り、そこに描かれるのは書き手ではない。見知らぬ他人。
 でも、こいつを知って貰うために、書き手はこいつの感情を、出来うる限り読み手に理解してもらえるように表現しなくてはならない。
 ……否、理解なんか無理なんだ。理解じゃない、共感でもない、そういう考え方をする人がいる、ということを知って貰うためだ。
 そいつの考えに納得なんかしなくていい。ただ、こういう人がいるって知ってもらえないと、小説なんかなんの意味もないただの文章の羅列だ。
 こういう考えをする「こいつ」だから、こういう事件の現場に立ってこういう行動を起こし、こんな言葉を吐くに至った。読み手はそれを読むんだ。「こいつ」の生き様を観るんだ。「こいつ」の想いに共感するかしないかは別の話。
 つまり、「こいつ」がしっかりしてなければ、生き様も糞もないねってこと。

 ゲド戦記の3も借りてきたの。2で止めちゃってたから。あまりにおもろいので、半分以上一気読み。全部読んじゃおうかと思ったんだけど、そしたら寝る時間がなくなりそうなので、ちと後日に回すことにした。(ああ読むペースの本当に遅くなったことよ……それでも一番遅かったときよりは少しは復活したかなぁ)
 1と2で、そんなにゲド萌えー。ではなかったのだけど(あーいう小説に萌えーはねえだろうよ俺)ゲドちゃんオッサンになって、風格増したなぁ。いいなぁ。鍛え抜かれた体に、精悍な顔つき、鋭い眼差し。強いオッサン。素敵だ……! アレンの美少年っぷりがまた、ゲドちゃんのかっちょよさを引き立てるよ。
 私は俗な人間だから。アレンの幼いが故の行動を応援してしまう部分が少なからずありまして。ゲドちゃんがそれを叱責はせずともアレンが勝手に恥じ入る場面では、私も一緒に恥じ入ってしまったりした。二人の関係がね、かつての若きゲドちゃんと師匠との関係にも似ているような気がしてね。
 伏線が。ものっそい伏線が。伏線だらけ。楽しい。
 ゲドちゃんは生きてる。「こいつ」がしっかりしてる。しっかりしすぎて、だから私はアレン寄りの考えをすることが多いのかな、と思った。え、そんなに若くはないんですけどもね……ははは……2倍近いよ?(がっくり)

 良いファンタジーが、どんどん映画化される時代ですね。ゲド戦記は、映画にするには、ちょっと、地味かなぁ。ハリポタや指輪に比べたら、ちょっとね。海の上が多いよな。気持ちいいけど辛そうだね。まあ作られたら絶対見に行く。そんで3になるまで地道に待つ。3になったら、若造のゲドちゃんが良いオッサンになるんだよ……ぐひひひひ……
 ていうか今回、私の愛するカラスノエンドウもノコギリソウも、名 前 だ け か よ ー!




 というわけでついつい延ばしてしまっていたコメントありがとうコーナー。

感想を吟味するほどもらわない私は、誤読してようともなんであろうとも一言であろうとも。うれしいものです。ところで、誰かがはみ出てますよw(>▽<)

 ええ、そうですねえ! 感想は本当に嬉しいものです。その点に尽きましては同感です。他人様の小説を読んで、感想をさあ書き入れようっていうのは、ホント勇気が要りますもの。その方がもう長年お付き合いさせていただいている方でも、もし「え。」とか思ったら感想を書くのは難しいなぁと正直思うし。初めてのところだったら、なおさらです。
 それを、わざわざ読んだ挙げ句に思ったことを述べていただけるんですから。本当に素晴らしいことですよね。まずは感謝ありき、です。
 つか、まあ作品に対して誤読してるよこいつ!と思わせる感想をいただいたことは実はまだないです。私がいただいたことがあるのは、作品に対してじゃないところで「え。」と思わせられちゃったような……。ええまあなんだかんだその御方と対話を重ねてたら、いつの間にかいらっしゃらなくなったご様子ですがね。多分、私と世代が離れすぎていらしたんじゃないかな、と思います。今頃どこかの二次創作かどこかの方面で、もっと楽しいサイトを見つけられ、幸せにやってらっしゃるんじゃないでしょうか。そうだったらいいなぁ、あはははははは。笑いが乾いてるよ俺。
 そんで。中の人などいません。いませんったらー♪


うおー! 望月です! 感想ありがとうございますー! 楽しんで頂けてよかったです、わーい♪ サイトにUpしている中でもっとも大人な人たちの話でした(笑) 「ここはイカんね。イケないね。」という部分も教えていただけるとありがたいですー。 あと、幼稚園の発表会について、うちのにっき(という名のブログ)で書いていますんで、ぜひ見てみてください。いや、うちの幼稚園の場合は…という話なのですけど。

 名前は伏せない方向で……(笑)思い切りタイトル言って感想(?)言ってしまいましたから。つか、むしろ宣伝させていただきます。ということで虹色の月に行って来い。こん中にあるから。さあみんな読んでこい。「月に祈る」だやっほい! ああでもあんまり宣伝しちゃうと、webで読んじゃった、っつって本を買わなくなってしまったらどうしましょうとか普通に思いました。サークル仲間として売上げが……いやいや紙の本とモニタで読むのはまた違うよ?
 そんで、いつかちゃんと感想ブログを本格的に立ち上げられる日がきたら、一番最初に「月に祈る」の感想をつらつら書かせていただこうと思います。こっちはブログで作るから、トラバも打てるよー。
 そして、先日私がCD劇について書いていたので、あさらさんがそれについてトラバを(心で)打ってくださったわけですよ! 記事はここ。
 CD劇は、結構使われているようですよー。うちの甥っ子たちの保育園でも活用されてました。同じ会社のCDかわかりませんが、あのジャック役、たった二人でこなすっていうところが、やはり年長組なんでしょうねえ……。まだうち年中ですから。シングルキャストは鬼の親分のみでした。彼は「おっかない親分になるんだぁ」と張り切っていたそうです(彼の親談)。彼の俳優魂に感動した今日この頃。


多少、飲んでおいた方がいいですよ。薬。抑止にはなります。しかし、眠くなる罠……

 そうかそれもそうですな。つーわけで、鼻水止め薬をゲットいたしました。眠くならないやつだそうです! よっしゃ!
 でも、飲んでいても多少鼻水が出ましたんで、弱い薬なのか効いていないのか、いまいちよくわかりません。とりあえず今日のような雨の日は私にとって最高であり、でも前日の洗濯物を畳んでいたらくしゃみ連発で自分が情けなくなったりしました。
 そして娘が「ピクニックしたいな〜」とか言い出して、お母さんは外で飯食うの嫌だよ。マスク外して食べると鼻水だよ。と言ってしまい、「じゃあ夏までピクニックなしね」と残念そうに言う娘にものすごく悪い気がしております。花粉症のばかー。
 でもきっと強行するんだろうなぁ……そこら辺の公園でさあ……。成増のどっかの公園で、マスクを顎のあたりにずり下げて弁当とかマクドナルドで買ってきたやつ食ってるお母さんがいたら、多分それは私です。「よっ!」とか片手あげて挨拶してください。そしたらポテト1本あげます。


 あと、ご意見フォームからくださった方へ。ものすごく私信っぽい。
 そだね、別にその資格を取得したからって、その職業にならなきゃいけないわけじゃない。私だって、専門学校で秘書検定を受けつつ、「将来は秘書なんか絶対ならないなりたくねえ」と思ってたし。秘書なんて他人の影で他人のサポートじゃねえかーと悪い方向にとってたし。(そんなことありません秘書は素晴らしい職業ですよ!)(そういう風に思い込んでたから2級落とした記憶が……)
 でも多分、私はあなたのなりたい姿が前から見えていたような気がして、かえってその試験の職業が意外だなぁと思ったくらいなんです。病院の医局で薬を調合するよりも、そう、あなたは白衣を着て試験管を振っている姿の方が似合うし、より簡単に想像がつくんですもの――。
 いろいろ気を遣わせてごめんね。くそう、私はあなたがかわいいんだ。かわいいかわいいと頭をくしゃくしゃしたい。ただ単にあなたより早く生まれていたというだけで、私はあなたより大人のふりして、偉そうにしていたい。
 そしてもうすぐ、ちびこの誕生日。覚えていてくれてありがとう。多分、新入生一番のちびっこになるなんじゃないかなぁと思います。身長は普通でも、中身がなぁ。まあなんとかなるでしょ。ちびこのバイタリティに期待。


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