最後に顔を見たのは もう随分前だというのに夢の中だとどうしてあんなに鮮明に克明に再現されるのか顔も髪型も声も背の高さも見事に忠実に再現されていておまけに私の感覚まで再現させるなんて忘れる なんてことが無理なのは充分わかってるだからせめて思い出させないでほしいこれ以上私を縛り付けないでほしいなんて思いながら目が覚めた途端に夢だったことにがっかりした自分自身が一番馬鹿なのかもしれない