Index/Past/Will
とっても懐かしい着信音が 携帯から鳴り響く
『久しぶりに声聞きたいなぁ って思って』
数通のメールが往復したあとに かかってきた電話
キミと話すのは何ヵ月ぶり? もう半年ぐらい経ってたっけか?
彼女とはうまくいってるの?
『うん おかげさまで』
仕事はいつ変わったの?
『先月ぐらいかなー』
ちゃんと真面目にやってるんだー
『うん 給料も増えたよー』
なんだかとっても懐かしくって とりとめのない話は尽きることなく 気がつけば数時間が経っていた
『こんなに長電話するのって由香里だけだよー』
へぇ そうなんや?
『なんかなんでも話せるんだよね』
うんうん それは私も同じやよ
年の離れた弟のようなキミ いつまで経っても危なっかしくって 目が離せない奴
幸せそうでよかった キミには本当に幸せになってほしいもの
『由香里は?大丈夫なの?』
心配してくれてありがと 私はこの通り おかげさまで ずいぶんと変わったよ
『だったらいいんだけど』
電話してくれてありがとね また何かあったらいつでも連絡してきてね
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