Index/Past/Will
『恋なんてまやかし』 『もう目が覚めたよ』
アナタは 明るい声でそう言った
でも アナタがどれだけあの人のことを想っていたか 私は 知っている
それが 『まやかし』 だとか 『盲目』 だとか 私には 到底そんな風には思えない
『とことん落ちるとこまで落ちないと 人間這い上がれないよ』
その気持ちは 私にも痛いほどわかるけれど
実際 そうやって 何度自分をどん底まで追いやったことか 数え切れないほどだったし
それでも 私の場合は 片足をどん底に囚われたまんま なかなか這い上がれないってのが現状なんだけど
『男女間の友情は成り立つか』
その問いに アナタは成り立つと言って アナタの大切なアノヒトは成り立たないと言って
お互い求めるものが違ってしまったら もう 二度と寄り添うことはできないんだろうか
涙もろいアナタが 吹っ切れる前に どれだけ涙を流したのか 私には わかるすべもないけれど それでも 今はただ それがただの空元気でないことを 祈るのみ
『恋』 なんて 私ももう懲り懲りだけれど この 『恋』 ってしろもの 案外そんなに悪いもんでもないと思うよ(笑)
だから 『恋』 してた自分まで 否定するのは やめてあげようよ
ね
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