土曜日はカーサン親戚の寿出席、夫は娘持参で朝も早よからソフトボール大会と丸一日別行動。
夫のソフトボール大会、微妙に遠い会場で、かつ時間も早くから遅くまで。いつもの平日よりも早く娘を叩き起こし、朝ごはん代わりにお弁当を持たせて車中で食べさせる作戦を取るほど。これが業務としてカウントされるっていうんだから笑わせるぜ>夫の会社。
長時間、しかもインドアでなく外で、初めて会う人たちに囲まれて、カーサン抜き、試合中はオトーサンも抜き。不安を募らすのはもっぱら夫だったりする。いやあ、カーサン寿だし。連れて行けないし。頼むぞ夫。
ちょっとしたトラブルはあったものの、会場までのドライブを無事終えたと夫からメールが入る。その後カーサンも寿に出発。披露宴の途中でいい調子、これから帰るというメールを受ける。
寿がお開きになったのが18時半頃、同世代の親戚達に飲みに行こうぜと誘われ、うーんどうしようと迷っていたら、切羽詰った声で夫から電話が入った。
夫の声が聞き取れないほどの音量で、背後で娘が号泣絶叫している。まだ家には到着せず高速道路の途中、泣き喚く娘を膝に抱え込んで、運転が出来ない、しかもかかりつけの大学病院に連れて行きたいという。
「あ、旦那さん?おーい、元気ー?」と朗らかにケータイの会話に入り込もうとするほろ酔い従姉妹を「救急車呼んだ方がいいよ」と固い声で遮ってしまうカーサン。やはり飲んでるバヤイではないのであった。心配顔の親戚たちに小さく手を振って、大急ぎで大学病院にカーサンも向かった。
病院の救急受付に娘の名を告げると、「私が搬送しました、こちらの診察室にいるはず」と救急隊員のおっちゃんが力強く教えてくれた。
診察室に入ると、泣き腫らしたまぶただが、かろうじて笑顔の娘。ちょこなんとベッドに座っている。顔色もさほど悪くない。夫と小児科の女医さんとであれこれ話し中。あー、ほっとした。膝が震えるぜ。
血糖値的には問題無い数値なのに、激しく腹痛を訴え、泣いて身を捩っていたらしい。確かに我々素人には、なにひとつ出来ない状況だなそれは。
救急搬送中、この病院から断られかねない流れになったのだが、1型DMを持つ患者の場合、他の一般病院に搬送したって結局処置がわからなくて回されてしまうんだから、さっさと受け付けんかいゴルア、と先の救急隊員のおっちゃんが無線に向かって一喝してくれたそうだ。いろんなケースを見てきたんだろうね、と夫としみじみ感謝する。 ※緊急でなければ他病院に回ってください、と病院に言われ、夫は「緊急かどうかすら判断がつかないから救急呼んだんだ」とキレかかったという。ごもっとも。
肝心の腹痛については、持病との関係の有無も含め、一度診察した方がいいかもしれませんね、と小児科女医さん。「いまはモウいたくない」とはっきり答える娘。痛いときにレントゲン撮りましょう、って、それいつになるんスかね。痛がっていた今日こそ撮って欲しかったなあ。←それは無理と夫になだめられる始末。
次の検診で、ちゃんと主治医にも言っとかんとな。夫に出動要請したほうがいいかもしれんな。
ほんの数十分で、無罪放免、家に帰れることになった。はひー。
ヒールの高い靴で娘を背負い(夫はソフトボール+娘抱えてダッシュという、ここまでの経緯でふくらはぎがツってしまいあまりに辛そうであった)タクシー乗り場まで移動。いつもより背中の娘が重くぐったりと感じられるのは、ヒールのせいではなく、不調のせいなんだろうな。
こういうときの対応としては、以前の病院の方がよかったなあ。いざとなったらあっちにかかる手も大事に取っておこう。
夫も娘もよくがんばりました。そして救急隊員のあのおっちゃん、ほんとにありがとうございました。
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