ON LOTUS
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桜もちらほらと咲き始め。この季節は、花の頃になると突然寒くなる。
東京都現代美術館まで移動。そうすい氏が同行。 球体関節人形展。
三輪輝子さんと天野可淡さんの人形が特に見たかった。最終日になんとか見に行くことができた。やれやれ。 三輪さんの人形は、格段に好みのタイプである。 他に誰もいない、人形と同じ部屋に閉じこめられたら、たぶん逃げ出したくなるような気がするが。 大勢の方の作品が一堂に会していると、それぞれの世界観にストンと入り込むのは大変。個々の展示ならば、また印象は変わってくるのだろうと思う。 この人形たちは、うっすらと闇のかかる場所に居るのが似合う。
さて、それにしても、ここに集まった人形たちの視線が、ほとんど「あちらの世界」を凝視しているような気がするのは何故だろう。 有機物であるところのヒトガタをしているのに、無機物なのは、ちょっと死に近い感じがするからなのか。 もちろん人形が死んでいるのではなくて、成熟した子供の姿で、死というものにほど近い位置に存在しているということ。それ故に「あの世」だかどこかが見えていそうな気がするのかも知れないなと、偉そうに考えてみる。
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