トーキョーに来て悩ましいものの一つが、お散歩でした
なんせうちのまわりはマトモに歩道もないのに、車が通りまくる
しかも長年の通勤が染み込んでいるのか、つい駅方向にむかって歩いてしまう
サラリーガールの哀しいサガ


しかも多摩川はいい散歩コースもないし
川崎側ならサイクリングコースとかも充実してるんだけどね　　トーキョー側はダメです
県境の川なので、そーいう差が歴然と出てしまう　　　
河川敷の使用方法とかもね
川のあっちかこっちかで全然違うのです　　　バーベキューのルールなんかも


で　今日は、ちょっと気分を変えて、駅と反対方向に歩いてみた
店なんかはナニもない、住宅街を延々と

すると、朝６時前に犬の散歩をしている年寄りがうようよいることに気がついた
カイトくんはわんこを見るのがだいすきです

抱っこひもの中の彼に「かいくん、キレイなわんちゃんが来たよ〜！」と言うと、
飼い主さんは大抵ニコっとしてカイトくんにわんこを見せてくれます
今日はふさふさのキレイなわんちゃんが来た
「お名前はなんと言うんですか？」
「ハルです」
「そっかー、ハルちゃん　　ハルちゃんだってかいくん、」


そこにまたツヤツヤのキレイなわんちゃんが来ました
「わー、またキレイなわんちゃんが来たよ〜！」
飼い主さんはニコッとして彼に見せてくれます
「お名前はなんと言うんですか？」
「ラブです」
「そっかー、ラブちゃん　こっちはラブちゃんだよかいくん」


するとハルちゃんの飼い主が、ラブちゃんの飼い主さんに話しかけました
「いつもはもっと早いですよね」
「そうなんですよー寝坊しちゃって　　ハルちゃんは何歳ですか」

い、犬についての井戸端会議が始まりました
長引きそうなのでそそくさと退散



いろいろ考えたよ
トーキョーの人たちも、実は結構話したかったんだろうね
あんなに犬の散歩してるヒトが大勢いるのに、全然会話してるのみたことないもん
うなぎの国では「犬仲間」なんてのがいるくらい、犬の飼い主同士はみんな仲いいよ
ま、連れ立って散歩できるような道もないから仕方がないのかもしれないけどさ

でもこーやって何かのきっかけで、この辺でももうちょっとコミュニティがまとまるといいのになと思う
10年以上住んでて近所に知り合いが一人もできないって、やっぱりちょっとおかしいよね
それもトーキョーに帰ってきたくなかった理由の一つ
子育てが孤独になりそうだったから
明日からも同じ道を歩いて、散歩仲間を増やしていきたいなあ
別に一緒に歩きたいわけじゃないけどさ　　　
せっかく外でてるんだから、おはようございます位言いたいもんね


それにしてもニコタマの犬のキレイなこと！
もうツヤっツヤのふさっふさ　　まるで美容院帰り　　金かけてるんだろうなあああ
犬のリードもエルメスだったりしちゃうんだろうね
「キレイなワンちゃんですね〜」は万能の挨拶に違いない



実は犬苦手なんだけどさ
ラブちゃんに足にすりすりされたときは、ちょっとビクっ（笑）
ま　これも試練