会社に、Kさんという男性が
年はたぶん40ちょい

彼はとても独特な風貌で、ロン毛をひとつに束ね、ひげもぼーぼー
まるで山奥から半年ぶりに発見された遭難者のようです。(￣▽￣;)



しかしさすがに社会人としてどーなのか、
度々社長にも呼ばれ、「身だしなみをどうにかしろ、髪も切れ！」とか怒られたりなのですが、
そのたびに、
「僕ぁ会社を出たら、ロックンローラーなんですから、髪は切れません！」と。

ま、まー　じゃあ髪は仕方ない
しかしその「遭難ヒゲ面」はいかがなものか



うちの会社は、別にヒゲ禁止ではなく、
彼の上司だって、口ひげだったりするのですが、まーやっぱり小ぎれいに伸ばしてるんだよね



しかし日に日に暑苦しくなっていく、Kさんの遭難者無精ヒゲ

男性同士だといいづらい部分もあるんだろーか
社長が言ったってきかないし
だからって人事部が言うと、またカドがたってギスギスしそうだ


となると
周りを見渡すと

なつが言うしかないかな・・・と　　
せ、正義の味方の登場　　　　ぷっ





Kさんの所にずかずかずか

「ねー、なんでそのヒゲ伸ばしてるの　　きーたーなーいー」

反論するKさん

「やかましぃわい　　俺はロックンローラーなんだ！　ステージ映えするってもんだ！！」

「ステージ映えなんてしないー　　剃ってー」

「やっやかましぃ！」

「剃った方が絶対いいよー　きれいさっぱりねっ　絶対若々しくなるし　きっと気持ちいいよ！」

「やっやっやっかましい！・・・」




徐々に自信をなくしていくKさん
1時間ほどして、なつの所につかつかとやってきました


「あのあとさあ　友達の女のこに、自分を写メって送ったんだよ・・・」

「うん？」

「そしたらさあ　“キモイ”　って」

ぷっ

「さすがに1日にふたりの女のこに言われるとヘコむよな・・・」

「うん、だから剃っておいでよ！」

「じゃあ俺様のヒゲも今日で見納めだぞ」




翌日、Kさんは、ツルッツルの顔で出勤してきました。

「すごい！！若くなったよ！！」

ほかの女性社員たちにも協力してもらい、みんなでほめちぎり。
Kさんは照れくさそうに、剃ったときの話を聞かせてくれました。


昨日のなつの仕事で、一番成功した巨大プロジェクトでした
素晴らしいです