2006年02月19日(日)  オーケストラと大海原


今日は、トシトシと一緒にクラシックのコンサートに行きました。


ブラスは結構見に行く機会もあるのですが、
今日はフィルです!
オケですよ。オケ。

どう考えても、10年以上見たことありません。
高校のときとかに、課外授業で行ったかなあ??程度。



ぞろぞろとオーケストラのみなさんが出てきて、
まず、バイオリンにたまげました。
バイオリンだけで、25人位いるのです。


25人が、一斉にバイオリン弾くのです。
巨大な音だと思うじゃないですか!!



それが全く違うのです!



まるで森の木々のざわめきのように、ほわーーーーっと始まるのです。
一人一人はどんなに小さな音なのでしょう!(^。^;)



最初は、な、なんじゃこりゃ!!という衝撃のもと、
「こんなに小さな音で、大勢で同じ音弾いて、楽しいんだろうか!」
とか思ってしまいました。


全員で合致した行動をとって初めて、メロディーになるというか。
協調性が全ての音楽。
自己主張好きな人には、オーケストラのバイオリンってできないよなあ、とか。


楽しさが理解できないと、プレイヤーたちに対する疑問ばかりが、フツフツと沸いてきます。
ここ数ヶ月、音楽に対するナゾは、なつの大きな懸案事項です。




とにかくずーーっと考えながら聴いていました。
聴くというより、見つめていたという方が正しいかもしれません。


頭の中の疑問点はただ1つ。
「バイオリン、楽しいんだろうか??」




休憩時間になり、ロビーに出ると、
ご年配の女性が杖をつきながら、よたよたと歩いてきました。
そこでご友人との話が聞こえてきました。

「ベートーベンの“皇帝”、素晴らしかったですね。
 なかなか全楽章通して、聴ける機会はないですものね。
 本当に今日は来て良かった。お金に変えられない日になったわ。」




・・・ああ素敵。(T▽T)
なつには音楽を楽しむ余裕は全くありません。
悶々と考えながら見つめていただけでした。


大いに反省して、後半は心を入れ替えることにしました。




目を閉じて、バイオリンの、ざわーーっという動きに入った気分になってみると、
なんだか水に浮いているような気がしてきました。
長い髪をほどいたまま泳いでいるような開放感というか。



そうか、
もしかして群れに入るって、気持ちのいいことなのかもしれないな。

自分は「群れ」でしか何もできないとか、
群れを作ることの「意義」を考えるよりも、
流れの中に、すっかり溶け込んでいる気持ち良さを感じているのかもしれない。


となれば、バイオリンは、水面にいるイワシの群れ。
深い底には、ハタ様のような低音楽器がぬーっと隠れていて、
時々カラフルな魚が、ちょこちょこっとアクセントに見え隠れして。


高音、中音、低音域、
それぞれ自分の快適なゾーンで、流れに溶け込みながら暮らしている。
そうか、オーケストラは、大海原と同じ構成なのかもしれない。

そう思うだけで、不思議と一気に身近な存在になってきました。
何事も海や魚に置き換えると、理解が深まるのが不思議です。(^。^;)




・・・今日はいい発見ができました。
え、演奏ももちろん素晴らしかったです。
充実した楽しいひと時でありました。




=今日の演奏会=

 東京電力管弦楽団
 ・ニコライ/歌劇「ウィンザーの陽気な女房たち」序曲
 ・ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第5番「皇帝」
 ・ドボルザーク/「交響曲第8番」

ご招待いただき、どうもありがとうございました。(^▽^)
ピアノも素晴らしかったです。
次はバイオリンのソロも見たいなあ。ティンパニもね。(^m^)





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今日のランチ <肉まん・300円>




MMのワールドポーターズで、肉まん食べました。


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