先日、観賞魚やさんが会社にきて、
水槽のお掃除をしてくれている時、

うちの会社のある上司が、アカモンガラを指差し、
「この魚、ほかのを追い掛け回しているので、
もう持って帰ってくれるかな。」と言ったそうなんです。


観賞魚やさんにそんな話を聞き、
日頃、そんなに水槽見ているわけでもないのに、
なんでそんなこと言うかなー、と思い、

・・・その上司の所に、ズカズカ怒りに行きました。



「なんで、アカモンガラを出さなきゃいけないんですか！

確かに、アカモンガラは、
一時ナンヨウハギを追い回して戦ってたけど、
もうすっかりケガも直って仲良くしてるし。

確かに、クイーンエンゼルがくわえているクリルを、
真正面から奪い取りに行けるのは、
アカモンガラだけだけど・・・

でも頭が良くて、とってもいいこなんです！」


「・・・・いや、でも強すぎると思うんだけど・・(汗)」


「でもでもみんなの人気者なんです。
入れておいてあげてください！」


「そ、そこまでいうなら・・・」


と、なつの必死の説得の元、
アカモンガラは水槽に残れることになりました。





そーんな話をしていることを知らずに、
観賞魚やさんはお掃除のために、
水槽内の飾り付けを全て取り出していました。



フラフラと表に出て行き、
なつがなにげなく水槽をみると、
泳いでいるはずのアカモンガラがいません。


「あ、あれ、アカモンガラは？」

「えっ、まだ出していませんよ！？」


みんなで水槽のまわりや、底砂の中、
濾過槽の中など、必死に探したのですが、
どこにも見当たりません。


「やっぱりあんな話するから、
怒ってイジケちゃったんだよ〜。」


そして最後に、お掃除のために、
水槽から取り出していた、飾りサンゴを良く良く見ると、
なんと、岩の裏側にびたっと貼りついて、
一生懸命隠れていました。


「いたーーー！！！」


慌ててサンゴごと水につけると、
アカモンガラは岩から離れ、
すーっと泳いで行きました。
（１0分以上は水から出てたと思うんだけど・・・）


ここまでされたら、出せないよな、と、
上司も観賞魚やさんも、
アカモンガラには大変感心していました。



・・・・そうでしょう、そうでしょうとも。
アカモンガラは、頭がよくってかわいいこなのです。



ま、確かに乱暴者ではあるが・・・(秘)





黒いけどアカモンガラ。