almanac of the wind







2001年03月16日(金) 「ディオリッシモ」について。



クリスチャンディオール・ディオリッシモ。
生まれて初めていただいた香りです。
以降、10数年愛用の香りの一つ。

わたしがずっと持っているのは、
一般的に売られている、
プラスチックトップのトワレではなくて、
バカラがデザインしたガラスのパルファムのほう。
プラスチックのほうが、今なんて半額以下でうってるし、
もちはこびなんてのも便利なんだけど、
これだけは頑なに守ってしまう。

この香水に関しては、アトマイザーに移し替えることも、
よっぽどじゃないとしないことにしてます。

香水の歴史みたいなものを聞き齧るとけっこう面白いんだけど、
その中の一つに香水と、
瓶の関係って物があるんだよね。
瓶っていうのはその香りの象徴みたいなものだから、
容易に何かの容器に移しかえるってのは、
香水の歴史に対して、失礼かなって。

ディオリッシモは、鈴蘭という意味だそうです。
可憐なんだけど、
何処か芯の強さを秘めたような、
野の花のかおり。
ちょっとシャープなかんじなんだけど、
わたしがつけると、
ちょっとだけ柔らかく感じてもらえるみたい。

初めてもらった時は、
少し大人に認められたような気がして、
ドキドキして、
眺めるだけだったけど、
いまは、とても必要なもの。

朝の仕上げに耳たぶに一滴落としてみる。
何も変わらないかも知れないけど、
きっと見えてくるものがあるのかも知れない。






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