ロケが終わってから2週間。 番組のスタジオ収録というので、お願いをして見学をさせてもらった。 具体的な見学の様子は下の学級通信の通りである。
それよりも何よりも、NHKスタッフの皆様の厚いおもてなしに感動をした。 「笑顔での対応」「元気の出るあいさつ」「さりげない心遣い」…全てである。ロケ中にも幾分か気付いたのであるが、NHK本社で改めて強烈に感じた。そのような心遣いがあってこその番組づくりなのだ。 学校ではあれほどの対応はできない。いや、少なくても自分はできていない。ぜひ学んでいきたいとこであった。
★学級通信から
★昨日、NHKのスタジオ見学に立ち会ってきました。 今回の番組についての案内役の二人がスタジオでコメントを述べるところに立ち会うものです。 コメントを述べるのは合計で7〜8分ほど。わずかそれだけの時間なのですが、収録は一日かかります。
★NHKに行って最初に、プロデューサーさんに、仮編集をしたビデオを見せてもらいました。合計すると二十時間以上になったビデオを、 わずか37分に編集をしたものです。 ほとんどが授業場面です。街角インタビュー、キャッチコピー作り、取材……ほんの1ヶ月前のことですが、ずい分懐かしく感じられました。 中には私自身が付き添えなかったロケのところもあります。話は聞いていましたが、見るのは初めてです。「こんなふうになっていたんだ!」と新鮮な気持ちで見ました。
★私がビデオで一番心配だったのが、写らない子がいないのではないか……ということでした。「番組の構成上、一つのグループに話を絞る場合もありえる」という話を聞いていたからです。 でも、その心配はありませんでした。今回は、3つのグループとも見せ所や苦労のしたところがあり、それぞれを追っていったからです。必ず何らかの形でどの子も数回は写っていました。(もちろん、「アップ」 や「しゃべっている回数」などは違います。この点は『番組』なので、仕方ありません。) しかも、最初に作ったCMも、それを踏まえて作った完成作も全て流すようです。
★NHKスタッフとの打ち合わせで、案内役のシナリオを拝見しました。 シナリオには子供たちのことに関わっていろいろなセリフが書かれていました。たとえば……
この番組(「体験!メディアのABC」を楽しみに見ているのが、岩手県宮古市立高浜小学校の5年生。今回、みんなはコマ―シャルの制作にチャレンジすることになりました。
ここのシーンは子供たちが、「テレビに食い入るように見ている」「撮影リハーサルをしている」シーンが写ります。「なるほど」と思いながら見ていました。 シナリオの打ち合わせで意外と思ったのが、未完成の部分があったところです。たとえば、「子供たちのCM作品を見ての感想」といったところでは、実際に作品を見て、案内役のお二人が感想を述べ、それをもとに言うセリフをみんなで考えていました。 「案内役の人の感性を大切にする」ということがわかりました。書かれていシナリオを全てそのまま言うものだと思っていた私にとっては、まさに意外でした。 また、一字一句もみんなで吟味していました。この点はやはり「放送」だなあと思いました。多くの人が見るわけですから、間違いのない言葉遣いが必要ということです。このことを知ることによって、これからの番組を見る目が少し変わりました。
★打ち合わせは1時間半ほどで終わり。いよいよスタジオ収録です。 これは、社会科の5年生の授業にも関わりがあるので、私としてはぜひ見ておきたいものでした。 といってもスタジオ収録の本番がすぐには始まりません。「カメラリハーサル」「カメラマン・ディレクター・調整室での確認」「出演者リハーサル」といったことを20分ぐらいしていました。わずか1・2分のシーンなのですが、それくらい入念に行っているのです。 しかも出演者は二人だけなのに、収録に携わっている人は20名ほど。番組作りには実に多くの人が必要ということが、よくわかりました。 ★そして「本番、行きま〜す」というSディレクターの声。(Sディレクターは宮古ロケの時には子供たちの「いいお兄さん」という感じでしたが、この時は本当のプロディレクターでした。当たり前ですね。) 出演者がNGを出し「自分だけではないんだ」とホッとしたり、カメラワークの細かさに感心したり、メイクさんがこまめに出演者の髪や化粧を直すのを初めて知ったりと、その様子を詳しく見ることができました。 「番組作り」の裏側を知るとともに、改めて今回の番組放映がとても楽しみになりました。
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