大学教員の日記

2000年11月02日(木)  告別式

 告別式。厳粛にそして淡々と式は進む。
 父も自分の思いをぐっと胸にしまっている。
 しかし、最後のお礼の挨拶で、その思いが一気に出る。「妻は、『人生はドラマだ』と常々言っていました。でも、こんなことになってしまった。人生ははかない・・・」 
 最後は声が詰まってしまった。周囲も思わずもらい泣きをする。父の思い、何よりも深かったのだ。

 告別式のあと火葬。小さな骨になってしまった母。そして、お墓への埋葬。ずっと雨だった。

 帰ってからの精進落ち。参列した全ての人の感謝しつつ、自分も痛飲。母は黄泉の地に旅立ったのだ。形としての肉体がなくなったしまうと、改めてそう思う。


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