Opportunity knocks
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2002年11月23日(土) 音のない音について考えてみる

「未亡人の一年」ようやく読了。
何というか、アーヴィングらしい小説だったなあ、というのが感想。
サイダーハウス〜と違って内側に訴えて来るものはあまりなかったけど、
それでも純粋に小説を(あるいは物語を)楽しめた気がする。

しかしあれだけのエピソードを考え出し、なおかつあれだけの長編にまとめ、なおかつ読み手を感嘆させてしまうというのはすごい、ほんとうにすごいと思う。
まいった、という感じ。

いろんな登場人物が今頭に浮かんでいる。
記憶の中(あるいは写真の中)にしか存在しないルースの兄たち、人間くさい
ハナ・グラント、全裸のスケッチをばらまかれたミセス・ヴォーン、愛すべき俗物ミンティ、節操のないテッド、狡猾で自意識過剰な赤毛男スコット・ソーンダーズ、じめじめした暗闇にひそむモグラ男、怒れる未亡人、不運な娼婦ローイエ・ドロレス、徹底した年上趣味のエディ、目撃者を追いつづけたハリー・フックストラ巡査、などなど。
どうしてアーヴィングの小説にでてくる人たちってこんなにも存在感があるんだろう。今も頭の中で登場人物それぞれがいろんなことを主張しているような気がする。


今度は「第四の手」
ようやく図書館から借りることができたので、これもまたゆっくり読みたいと思う。





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