Opportunity knocks
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2002年10月04日(金) 代償

某P氏の日記を読んで、今の中学生のことを考える。
そして、両村上氏が書かれた小説の中の中学生についても考える。

あるスポーツの指導のために、週1回くらい中学生と接するのだけど、やれやれと思うことが度々ある。常に受身というか、人から言われた事しかできない(あるいはやらない)そのくせ、ちゃんと人と向き合おうとしない。言われたことを素直に受け入れる事をしない(傍目には従順なようでもその実、言われた事を全くきいてない)
つまり社会的な自発行動があまり見られない。でも、自分自身の欲のためにはかなり能動的になる。社会的レベルは幼稚園児並なのだけど、自分の欲求を満たすものに対してはすごく貪欲になる。
自分の欲求を満たすという行為自体が悪いわけではないのだけど、歯止めがきかない世の中になっている。自分の携帯電話が欲しいといえばすぐ買い与えられ、帰宅時間も自由、娯楽は至るところに転がっている。

今の中学生に影響を与えるもの、それは少なくとも小説ではないと思う。
どうしてかというと、小説を読むということは自分の頭でものを考えるということだから。今の中学生は、とにかく次から次へと与えられるものをショウ化することで一生懸命で、自分の頭で何かを考える余裕がないのだ。
だから彼らは何も考えなくてすむものへと走る。
作られたようなアイドル、入ればそれなりに楽しくなれる場所(カラオケボックス、ゲームセンター)中身の薄い友達づきあい(プりクラ手帳、片時も手放せないケイタイ)


連れ合いが中学教師なので、いろんな話しを聴く(聴かされる)
ネグレストの親に育てられた子どものこと、虐待を受けていると思われる子どものこと。ネグレスト、虐待と一言でいうのは簡単だけど、それはかなり大変なことだと思う。ある意味、人格を破壊、つまり人として生きられないようなそんな人間になるということじゃないだろうか。
連れ合いが担任しているクラスにそういう子(♀)が一人いるらしい。親が育児放棄しているため、その子はかなりひどい生活を送っている。学校は来たり来なかったり。お風呂に入っていないせいか髪はぼさぼさでひどい匂いがする。何をいっても投げやりで無気力。自宅訪問しても誰もいない。電話もでない。友達(♂)のうちで寝泊まりしている。しょっちゅう警察沙汰を起こす。でも親と連絡がとれない。

連れ合いがその子についてこんなことをいった。「学業を怠けるだけならまだいい、だけどあの子は人として生きる事まで怠けてるんだよなぁ・・・どうしようもないよ。。」



何かを考えていかなければいけないのだと思う。そういう子ども達に対してできること。そして社会全体の枠組みも。今でさえ、そういう行動を起こさなかった代償みたいなものを社会は払わされているのだから。



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