Opportunity knocks
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2002年01月29日(火) 訃報

今朝、新聞を読んでいて1つの記事に目がとまった。

アストリッド・リンドグレン、スウェーデンの女性児童文学作家。
28日、ストックホルムで家族に見取られながら死去。享年94歳。

長くつしたのピッピ、ニルスの不思議な旅、やかまし村の子供たち、
エミールと大どろぼう、ロッタちゃんシリーズなど、
独特の世界観を、自由に枠にとらわれることなく描いた人。

2、3年前、ジャーナリストの江川紹子さんがリンドグレンのルーツを
訪ねてスウェーデン、ノルウェーを旅するという番組をみた。
江川さんのことはジャーナリストとしてずっと前から注目していたのだけど、
その人が、昔からリンドグレンには多大な影響を受けた、と言ってるのを
きいて少しびっくりした。すごく現実的な人だと思ってたし、
リンドグレンとは接点がないような気がしたからだ。
でもその番組を見ているうちに、江川さんがリンドグレンから得たものは
目に見えるような表層的なものではなく、もっと本質的に深いもの
なのだ、ということがわかった。

人をどんどん前向きにさせるような、力強さがリンドグレンにはあったと思う。
純粋な精神と気高さ、不変的な優しさ。


訃報の記事は、この日のどんなニュースよりも胸に残った。






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