Opportunity knocks
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今朝、新聞を読んでいて1つの記事に目がとまった。
アストリッド・リンドグレン、スウェーデンの女性児童文学作家。 28日、ストックホルムで家族に見取られながら死去。享年94歳。
長くつしたのピッピ、ニルスの不思議な旅、やかまし村の子供たち、 エミールと大どろぼう、ロッタちゃんシリーズなど、 独特の世界観を、自由に枠にとらわれることなく描いた人。
2、3年前、ジャーナリストの江川紹子さんがリンドグレンのルーツを 訪ねてスウェーデン、ノルウェーを旅するという番組をみた。 江川さんのことはジャーナリストとしてずっと前から注目していたのだけど、 その人が、昔からリンドグレンには多大な影響を受けた、と言ってるのを きいて少しびっくりした。すごく現実的な人だと思ってたし、 リンドグレンとは接点がないような気がしたからだ。 でもその番組を見ているうちに、江川さんがリンドグレンから得たものは 目に見えるような表層的なものではなく、もっと本質的に深いもの なのだ、ということがわかった。
人をどんどん前向きにさせるような、力強さがリンドグレンにはあったと思う。 純粋な精神と気高さ、不変的な優しさ。
訃報の記事は、この日のどんなニュースよりも胸に残った。
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