Opportunity knocks
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2001年10月25日(木) Opprtunity knocks

Opportunity knocks。
この日記のタイトルは、J・アーヴィングの
「サイダーハウス・ルール」から引用したものだ。

J・アーヴィングの小説が好きで、かれこれ
読み出してから10年近くになる。
初めて読んだのは、ホテル・ニューハンプシャー。
アーヴィングの小説は結構、人によって好き嫌いが
分かれるみたいだ。好きな人は好きだし、
嫌いな人は嫌い。
確かに、暴力的な描写が多いし、長ったらしいところ
はあるし、ユーモアの感覚が少しずれてるというのは
否めない。
でも別にわたしは暴力的な描写が好きなわけでもないし、
長ったらしいのが好きなわけでも、少しズレたユーモア
を好んでいるわけでもない。
ただ、彼の書くミニマムで親密な世界が好きなのだ。
どんどん進んでいく世界に対して、頑固に自分の
場所を守ろうとする反現代的、反時代的なところが
好きなのだ。

Opportunity knocksは文中「サイダーハウス〜」の中で、
「好機は戸を叩く」と訳されている。
この言葉は小説の中で特に重要な意味をもっている。
文字通り、好機は戸を叩く。
好機は思いもかけないときに訪れる。
それをどう迎えるのか。
それが自分の生きかたに繋がっていくような気がする。

これからどれだけの好機が訪れるかわからないけど、
いつ訪れても良いように、扉の向こうで待っていたいと思う。







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