TOI,TOI,TOI!
イタリアはモンテプルチアーノからの帰りはなんと車。朝の9時から夜の22時まで13時間。エアコンのない車で13時間。その日はクロアチア戦を逃した上に(ラジオをつけたらイタリア語だった)、偶然自分の誕生日でした。こんな空しい誕生日は今後ないことを祈る。で、その日はもちろん1音も弾かず、そして翌日早朝、オケのオーディションで弾くという無茶をしました。
初めて受ける、Bオケ*だったので、どんなもんかと実力試しをするために(といってもギリギリまで行くか迷ったのだが)、しかも早起きすれば朝10時に間に合うという距離の土地のオケだっとのもあって、あと同門の友達に一緒に行こうと前から言われてたのもあって、、、
*知らない人のために言っておくと、AとかBとかはオケの規模です。規模が大きければ、たくさんの団員を持てて、小さければ逆で、大きいオケはお金の出入りも大きくて、小さければ逆で、ということです。たとえばフランクフルトオペラ(A)のTutti奏者の人で以前このBオケのセカンドのトップで弾いてた人が言うには、フランクフルトの今のほうがお給料がいいそうな。A、Bそれぞれの中にも開きがあります。
皆が指慣らしをする中、私は猛練習。39番まで番号があったけど実際には25人ぐらいだった気がする、参加者。
カーテン審査の1次突破。本業カペルマイスターのピアニスト、テンポ速かったっす。
2次の時点で10人弱と今までになく多め。結構いたアジア人は私ひとりだけに。2次はオケスタのみ。イタリアに行く前に知らないやつを譜読みして、イタリアではちょろっと弾いただけだったので、やばいな、こりゃだめだな、と思ってたら、なぜか突破。
5人残った3次は任意のコンチェルトと残りのオケスタ。このコンチェルトの後にオケスタ弾かせるっての、マジでやめてほしい。苛酷。
普通3次で最後なことが多いのだが、結構待たされたあと、4次をやる、と。同門の友達と私の二人を含めた3人で。オケスタを2個。一個はGMD自らピアノ伴奏。
この同門の友達、1年前にこのオケで研修生やってました。その後押しもあってか、合格したのは彼女!あっぱれ。
イタリアでもほとんどまともに練習できなかったし(一応ダブルケースで行ってたけど、オペラだったのでほぼ一日中バロック楽器弾いてた)前日一音も弾かないでよくここまで来たじゃん、と自分を褒めて、悔しさも一ミリもなく、さわやかに帰途につきました。
次は7月頭にふたつ。
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