TOI,TOI,TOI!


2003年02月06日(木) やっぱり舞台向き

昨日は、VORTRAGSABEND IM GROSSEN SAAL。
学校の大ホールにて、クラスの発表会です。

10月かなんかにベートーベンを弾いた以来の、大ホール。


     ―――― プログラム ――――

Bacewicz:Quartett fuer 4 Violinen
       ノブコ・バーバラ・ユーディト・マライケ      

Schubert:Rondo A-dur   ユキ

Saint Saaens:Sonate   ジュゼッペ

Hindemith:Konzert 1.+2. K子

Bach:Solosonate a-moll 1.+2. ヨハネス 3.+4. 絶壁 

Brahms:Sonate A-dur フローニ

Ysaye:Ballade ユキ

Schubert:Rondo brillant h-moll ノブコ
          

ドイツ語にはvorspielenという単語があって、
これは、(人前で)演奏するという意味なんだけど、
私達の先生は、人前で弾くことを非常に重要視していてですね、
毎週水曜日、つまり週1回その機会をつくってくれるのです。
クラスのメンバーがちょっと広めのレッスン室に集まって、お互いに演奏を聴き合う。毎週全員が弾くわけではない。先生に弾けと言われた人は弾くし、言われなくても弾きたいと自分が言えば、弾かせてもらえる。
まだできあがってなくても、みんなけっこうどんどん弾く。
響かない、狭い部屋で、クラスの人と先生の前で弾くのって、
実は、一番緊張する本番なんだと思う。
ごまかしたり、はったりをきかせたりしてもばれる。だから全部さらけ出して、どんどん恥をかく。

年末からやってたシューベルトのロンドだけど、ピアニストの人と先生の意見があんまりにも正反対なので、あまり楽しくなくて気も乗らなくて、2週間前の水曜に1回弾いて、それで終わりにするつもりだったんだけど、その日弾いた後先生に「Vortragsabendで弾きなさい」と言われて弾くことになった。

毎週定期的に行われるvorspielenの内、学期中に数回はホールを借りて、ちゃんとしたコンサートをします。
先生自ら、手書きのかわいいプログラムとポスターを描いてくれて、お客さんにも来てもらう。
これがVortrags-Abendです。
で、Vortragsabendの1週間前のVorspielは、Vortragsabendで弾く予定のメンバーによるゲネプロ(レッスン室だけど)なので、ここでも弾き・・・

毎週水曜日にロンドを弾く女。
3週連続。

Bacewiczも、最終的にはそれなりにまとまり、楽しかった。
レッスンも3回受けて、それですごくよくなったし、
それまでこの曲を知らなかった先生も、すごくこの曲を気に入ってくれて、
「ノブコが(日本から)こんないい曲を持ってきたよ!」
とか言ってくれた。
ほかの3人も、すごく楽しいといつも言ってくれてた。
そして、本番も楽しかった。

ロンド。
前にもここに書いた気がするけど、やっぱり広いとこで弾くのが私は好きで、すっご〜い気持ちよかった。
変な緊張もしなくて、自分を解放できました。
普段は必要以上に人を誉めないバーバラやジュゼッペが誉めてくれたのが嬉しかった。
正直な友達を持つと、こういうときの嬉しさは格別。


  
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