TOI,TOI,TOI!
昨日、マライケ&バーバラと3人で、コンサートにいってきた。 ベルリンで教えているという、ドイツ人(女性)のリサイタル。 場所は、フランクフルトから南に50km、Bensheim。
会場に着くと、そこにはマライケの友達がいっぱい! ドイツには、いろーんなジュニアオケがあって、そこで知り合った友達なんだって。 抱き合って再会を喜び合う皆さん。 片っ端から私のことを皆に紹介してくれるマライケさん。 マライケと同じ位か、もっと若い子ばっかりよ。 そんなとこに混じっても割と違和感のない身長155センチの25歳。
コンサートの主催者の方が、私達みんなの分、招待券を用意してくれた。 その代わり、チケット売り&もぎりをみんなでやることに。私も、もぎり。
コンサートの休憩時間に、マライケとバーバラ2人に、 「どう思った?」と意見を求められる。 うう。来た。 「周りにいっぱい人がいるから、嫌。あとで。」と逃げようとしても、 「なんでよ?言ってよ!」としつこい。
やっぱり?
自分の意見が言えなきゃ、この国では生きていけない、ですよね。 可愛い顔してても、やっぱり2人ともドイツ人なのね。 そうやって小さいときから鍛えられて、育てられてるのね。 いいじゃーん、いろんな人がいてもさ、って思うんだけどねー。 そんなぬるいこと言ってちゃ、そのうち相手にされなくなるんでしょうね。
もう、この2人と仲良くなってから、いろいろ日本のこととか、いっぱい説明させられてるし、何かっていうとすぐに意見は求めてくるしで、 日々、大変ですー。
でも、おかげでドイツ語の練習になっていて、前と比べたらずーいぶんしゃべることに慣れてきて、話し言葉で使う語彙も増えてきた。 今は、話すのが楽しい。自分でも、驚き。こんな日が来るとは。 最近は、なんか言いたいことがうまく言えなくて困ったときに、逃げようとして 「ドイツ語で言えないから・・・」とでも言おうもんなら、2人から同時に、
「DOCH!」
と突っ込みが飛んでくる。うれしいけどね。
このDOCHは、否定に対して、それを打ち消すときに使うのです。
マライケの友人達の中で唯一Bensheimに住むミレーネという子が、コンサートの後にみんなを家に招待してくれて、手作りピザを振舞ってくれた。 終電でフランクフルトに帰る途中、3人になった瞬間に、 「で、今日のコンサートの感想は?」 ・・・忘れてないし。
自分はどうなんだよ?と思いながら、彼女の演奏の問題点をあげ、 なんとかうまいこと自分の意見を述べ、ま、なんとか話はまとまり、 そこから話題が発展して、こないだのコンクールの感想を言い合ったり、 いろんな作曲家の話をしたり。 ずーっと3人でしゃべりながら帰ってきました。
えっとですね。面白かった、かな。 私も、多少、ドイツ人化してるのかな・・・。 うーむ。 そこら中にいるような、融通の利かない、ただの頑固なおばちゃんにはなりたくないんだけど・・・。
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