TOI,TOI,TOI!
2001年07月10日(火) |
カルテットのナレソメ。 |
P君、合格(昨日)。これでカルテットがそろった。
Nからこの前電話があり、7月下旬にカルテットの練習をやろうという話をP君としたという。7月に行くはずだったZentrumは、9月に変更してきた。今月下旬にミュンヘンで4人会う。
「カルテット」というのは、ワタシ、午後ティ、Nちゃん、P君、による弦楽四重奏。 フランスのフィジャックという、小さな美しい町で、夏に室内楽セミナーがあるのだが、去年、私たちはそれに参加し、メズ−先生(バルトークSQ)のレッスンを受けた。ミュンヘン在住のNと、日本からの3人が、フィジャックで合流。Nは、私とは数年ぶりの再会、午後ティとは、初対面であった。
なぜか4人はよく合いました。ある日、練習の休憩時間に(これからもこのメンバーで組んでいけたらいいのにな・・・)と思っていたとき、Nちゃんから 「伸ちゃんがこっちに来て(留学して)これからも一緒にやれたらいいのに、と思ってる」 と言われたのです。 通じ合っちゃった。でも現実問題、経済的な理由から、留学はその当時まったく考えてなかったので、Nにそう言いました。
小さな教会でのコンサートは、盛り上がりました。先生が喜んでくださって、このカルテットに名前を付けよう!と言ってくれたりしました。 教会までの移動は、車だったのですが、なんとNと私は、メズ−号に宿舎まで送ってもらうことになりました。 Nとメズ−先生は、車中ドイツ語で盛り上がっていました。私が入れないのを気遣ってくれたNは「話したいことがあったら通訳するから」と言ってくれ、先生も「悩みがあるの?」と言ってくれました。 先生はスルドイ!その時私は、話に入れないことより、(やっぱり解散は惜しい・・・でもどうすればいいのか)これで頭がいっぱいでパンクしそうになってました。その先生の一言で、思い切れた私は、「通訳して」とNに頼んで、
「悩みがあります。それは、カルテットを続けたいことです。」
と言いました。Nは、「それは私の問題だ」と、つぶやいてから、先生に、
「伸子が今こう言ったけど、それは私の問題で、私がミュンヘンに住んでいることが私たちにとって問題なんです」 と、話したようでした。 先生はこう言いました。
「3人とも、ヨーロッパに来なさい。ハンガリーでレッスンするから。日本で勉強するより、こっちで勉強したほうが、いい。ヨーロッパの景色を見て、言葉をしゃべって、空気を吸って、風を感じて、生活して、・・・・これらはヨーロッパの音楽を弾くのに、とてもだいじなこと」
・・・いつもニコニコ話す先生が、そのときはすごくまじめな顔をしていたのが、後部座席からでもよく分かりました。
これが始まりでした。 夢みたいな話でしたが、それから1年かけて、3人それぞれ留学準備をしてきて、それぞれに苦労がありましたが、なんとかドイツ内に3人とも留学することが、このたび実現致しました!!万歳!
これからは、それぞれの(ドイツの)先生の元で腕を磨き、予定が合うときは集まって合わせ。そしてメズ−先生と、バルトークSQのハルギタイ先生(Vl.)にカルテットのレッスンを、受けます。 先生達と私達、みんなの予定が1週間ぐらいまとめて合うときに、4人でブダペストに行きます。メズ−先生の家は3階建ての豪邸らしく、私たちはそこに泊まらせてもらって、レッスンを受けたり、合わせをしたりできるそうです。夢のよう。
以上、カルテットについて。書いていたら、去年の夏のことをいろいろ思い出して、懐かしくなった。初心を忘れず頑張ろう。
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