8femmes - 2003年01月21日(火) 観て参りました「8人の女たち」。 今日の日記は何を書いてもネタバレになると思うので、 以下は 「これから観ようかな〜」 「レンタルになったら観ようかな〜」という方は ★以降は御読みになりませんよう…。 独断と妄想とドーパミン溢れてございます。 ★ ここから始まります ★ 本当にあらすじまで書いてます。 ★ 話は、富豪が8人の女のうちの誰かに殺されたところから始まります。 しかしもうそんな事はどうでもいい。(笑) なにをおいてもドヌーヴが綺麗で!!!!! 画面にあらわれた瞬間、ワタクシの瞳孔は最大値を記録。 ゴージャスがドレス着て出てきたらこんなカンジ? 最上級の豊かなブロンド、 それが襟ぐりが広く、深い緑のベルベット・ドレスで彩られた様子といったら、も! ベルベットの台座に黄金が飾られているよう。歩く美術品ざんすよ。 ドヌーヴを凌ぐ唯一、往年の大女優、ダニエル・ダリュー。 最初のキャストのテロップでうわあ!と思い、 どこに出るのかと思ったらいきなりスクリーンに。 うっわー…好きだったわあ「赤と黒」! ジュリアン・ソレル的人生っていいなあ!と憧れていた子供のワタクシ、 レナール夫人が鬱陶しくて。いや、後半になったら機微が分かりましたが。 お年を召されても、もちろん面影はありありと。 いい女優さんです。 中盤までストーリーテラーを兼ねる、 雪のクリスマスの朝、英国から帰ってきた娘のブルネットに合わせるカラーは 良家のお嬢さん風やわらかいピンク。 若芽のように伸びやかな四肢の、 見ようによってはハリー・ジョエル・オスメントが成長して しかも女の子だったらこんな感じ? もしくは大きくなったら芸風はキャシー・ベイツ? …なその妹は、ダーティブロンドに軽やかな明るいグリーン。 日本でこの映画を撮るとしたら 彼女のキャストは夏木マリ以外考えられない。 イザベル・ユベールの役どころはドヌーヴの妹。 静かでストイック?と思わせながらそれをバッサリ裏切る悋気に掌られた女性。 無骨なメガネにひっつめに襟をかきあわせたドレス〜。分かりやすい。 美貌なのでつい目がいきます。 ブロンドの双璧を成すのはエマニュエル・ベアール。 何度も観る機会がありながら1度もまみえなかった女優。美人だな! もし食わず嫌いだったらこの映画で是非どうぞ。 脇役もう一人はフィルミール・リシャール。 役どころは「風と共に去りぬ」のマミー。そのまんま。 黒曜石でできた美術品、 ジーナ・デイビスを骨太にしたような黒髪の美女ファニー・アルダン。 迫力ぅ〜長い煙草が似合う似合う!!そしてタイトな真紅のドレス。 彼女とドヌーヴの陽暉楼な、なんの必然もないラブシーンがあるんですが (だからネタバレって言ったでしょっ) それが、なんつうか、もうちょっと綺麗に撮りなさいよッ!というトーンで。 はっきりいって紗もかけてなければローアングルでもない、 見たまんま、熟女が居間のフロアで絡み合ってるんですが(着衣よ)、 それを外に様子を見に行って帰ってきた全員が目撃するんですね。 もちろん娘ふたりも。 で、娘に何してたの?と聞かれておしゃべりよ。という会話が交わされます。 実は、映画中で一番ノックアウトされたのがこの場面。 映画でこういう睦み場面(笑)の定石といえば あとのカットで意味深に視線を交わさせて周囲に気付かせる複線でしかない。 それを、こんなに、無意味に(笑)、長々と! 絶対これは監督の某氏へのオマージュ入ってるよなあ、と 楽しく邪推しながら観ました。 で、 この後のふたり、この場面から変化するのですよ。 禁欲的?とさえ思わせていたドヌーヴが艶っぽくなり、 奔放だと思いこまされたアルダンは反対にシリアスな女性に見えてくる。 そしてエピローグへ。殺人事件の謎がとかれます。 この映画は8人の女性の所業が全部さらけだされた白日の下で サスペンスが進んでいきます。 良かったら、あなたも、ドヌーヴ・テンポのダンスに魅了されて下さい。 出てくる女優は全員歌い、踊ります。 ドヌーヴに安永航一郎ばりの力技のツッコミをさせる、それだけでも見ものです。 -
|
|