シネマ*マシンガン
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2004年01月19日(月) |
【ギルバート・グレイプ】呪縛が根に変わる時 |
アメリカ中西部の寒村で、知恵遅れの弟と肥満で身動きがとれない母親の面 倒を見る青年。ある来訪者との出会いから自分の人生を見つめ直す、という 地味な話。しかし丹念なエピソードの積み重ねと美しい映像、音楽に支えら れてグッとくる「ある一家の物語」に仕上がっている。
主役のジョニー・デップももちろん、主人公の複雑な心境を微妙に、巧みに 演じきっているけれどやはりレオナルド・ディカプリオはすごかったなあと ちょっと感心。この後の出演作品を凌ぐ演技だったのでは?(しかしこれ、 もう10年以上前の作品なんですね)
主人公にとって家や家族は呪縛でしかなかったのだけど、それが自分の根幹 でもあることに気づいたのが唯一の救いだったかなあ。 家族鑑賞に耐える近年稀な作品。
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