skajaの日記
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『ナラタージュ』島本理生 S氏の本棚に並んでいた本の中から借りて読んでみました。 なんで読もうと思ったのか思い出せないけど、あ、次遊びに行ったら借りようと思ったの。「呼ばれた」のかしら。
二十歳の主人公泉と、高校時代の部活の顧問で当時大好きだった葉山先生と、 泉の彼小野君との三角関係でない関係のお話。 そうネットの書評で書いてる人がいて、あぁそれは上手い書き方かもしれない、と思いました。 もうすぐ結婚する主人公が、二十歳の頃の恋を思い出すお話、と書いている人も。 これもそうそう、ナラタージュだからね、「映画などで主人公が過去を回想の形で過去を物語ること」だからね。
島本理生って堅い表現をするのでちょっと入り込みにくいなぁと最初思いながら読んでいたのですが、最後まで読んだらすごく苦しくて胸が痛んで、土曜の朝7時半に起きてまた布団の中で最後の部分を読み直してしまいました。 私はゴリゴリのサークル熱狂型大学生だったし、葉山先生への想いもそんなに共感できるわけじゃないんだけど。 それでも胸が痛かった。正直、かなり動揺した。 内容を解析する気も分析する気も起きない。
気晴らしに映画『ドリームガールズ』でも見ようかと思ったんだけど、全然趣向の違うお話が頭に入ってくるのもかえって辛い気がして、結局今週は会わないつもりだったS氏の家に押しかけてぎゅーとしてもらいました。
skaja

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