skajaの日記
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2006年11月13日(月) 最近見た映画3本

久々にDVDを借りて映画をみましたよ。その感想を少し。

『模倣犯』
映画版はあんまり評判よくないの知ってたけど、正直驚きました。宮部みゆきの「模倣犯」を基にしてもう一つ違う物語を作ってみた、という印象でしたな。
話の筋はだいたい同じだけどテーマが違うって感じかなぁ。小説が書かれた頃から時間が経って、技術の進歩に合わせて設定を変えた部分もあると思う。でもねー、確かに長い話だからカットしないと収まらない部分はたくさんあるのはわかるけど、新たに追加されたシーン、エンディングを変えた意味がよくわからなかったです。
全体的に「監督の趣味」を強く感じました。この映画は監督の一連の「作品」の一つ、という意味合いが強いのかなあと。DVD特典の「映画に隠された○個の謎」も一応見たけど、「なんたら監督(名前忘れた)が好んで用いるモチーフ」とか「監督作品に共通するテーマ」とか、あぁ自分は興味ないなーと思ってしまったわ。
「加害者と被害者とその家族の心理」が小説の大きなテーマの一つだと思っていたので、そのあたりがすっぽり抜け落ちた感じの映画はけっこうがっかり感大きいです。
私は宮部みゆきのファンってわけじゃないけど。「『模倣犯』は映画で見たから知ってるよ」と言われたら確かに嫌かもしれない、と思いました。
珍しく辛口。

『欲望』
小池真理子原作。映画の宣伝を偶然見て興味あったんだけど映画館に行けなかったので、先に小説を読んだのでした。
これは…小説もだけど映画版も好きだなぁ、でも友人に勧めづらいー。
原作のイメージそのままでした。秋葉正己以外は。
彼だけ容姿も話し方も全然イメージ違ったなぁ、しかもちょっとだけ残念な方に。
設定や場面は違ったとこもあったけど、話すセリフはほぼ原作どおりで新たに足されたセリフはほとんどなかったように思う。後でもう一度小説を読み直してみたけど、ほんとにほぼ忠実に作られてました。俳優の声がそのまま頭で響くほどです。
(いくつか、監督の解釈の違いを感じるシーンもあったけど。特に最後の交わりのシーン。あれはもっと悲しいものだと私は思ったんだがなぁ。)
類子役の板谷由夏さん。なんだかすごいシーンもあったけど、落ち着いた話し方ですっきりしていてとても素敵でした。まさに類子でした。

最後の方、正己が海で泳ぎ始めるシーン。
類子が『天人五衰』を朗読するシーン。
もう画面に映っただけで涙が出ました。
全体にひんやりした印象だったけど、映像的にもとても美しかったと思う。
布袋さんの音楽も印象的。

ただ正己のイメージがね…。容姿以上に声、話し方が気になっちゃって。
んー。

『ウォーク・ザ・ライン』
誰かこの映画でオスカー取ったんじゃなかったっけ?
役者本人が歌っているというので前からちょっと気になってたの。
で、感想なんですが、すみません見たことも半分忘れかけてました。んー確か2本借りて見たんだけどなんだったっけ?な感じ。
主人公の男性があんまり好みじゃなかったせいかしら。
エピソードとかもあんまり覚えてないのよね。ドラッグはいかんよーて思ったけど。

でもこれって実在する人のお話だったのね。最後の字幕を読んでちょっぴり「おぉ」と思った。アメリカ人が見たらもっと感動は大きいのかもしれん。


skaja

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