カナの果てしないたわごと

2006年12月06日(水) 泡沫

散り桜、枯れ葉、雪解け、
日本人は儚いものを美しい事としてこよなく愛する。
大切にする。

私はおもいきり日本人だと思う時、それは儚いものを
愛おしく感じてきれいでたまらないと思う時。

バスの窓から見える家や街の灯りが風景が切り替わる
ごとに消えてはまた現れて近くに見えた灯りははるか
遠く彼方に見えなくなって消えていく。

すれ違う心や置き去りの心、誰かを傷つけたり
傷つけられたり誤解を解けずに離れていく心さえも
切なさと人間の儚さを時々感じる。

散りゆくその日が一番美しく素晴らしくある為に
散り際にはかなわないけど今、輝くのだと思う。

満たされても、無でもない思いが少しの所で
留まっている散り際。

そんな儚さと憂いとそれと正反対の元気と笑顔を持った
人間になりたいな。


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