水野の図書室
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皆さま体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。
2022年06月29日(水) |
いしいしんじ『サラマンダー』 |
祖父はゆっくり本を読む。 本とおじいちゃんがいれば、他に何もいらないという僕。
あぁインテリのおじいちゃんなんだなあ。 と、誰もが思うでしょう。
ところが、このおじいちゃん、本を読むのが遅いのは、読むのを楽しんでるからじゃない、 などと言い出します。 エッ!?そうなの?おじいちゃん…と引き込まれるのが『サラマンダー』。
そして、おじいちゃんは60年前に住んでいた海辺の町の話をします。 そこからは古い映画を見ているよう。 せつなくて、胸の奥がチクりとします。
少年時代の甘酸っぱい思い出は忘れられないのでしょう。
古本屋の響きも郷愁を誘います。
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