文ツヅリ | ||
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2004年10月21日(木) 【沖土】 buried in eyes |
「拾って来たァ!?」 「おう!」 「んな犬猫の類じゃあるまいし……」 「ホラ総悟、コイツが話してた副長、トシだ」 「…………」 「よ、ろしくな。総悟」 刹那、 一閃。 「な、に……ッ!?」 ピタリ、と。 薄皮を隔てた向こうで、刃の先が喉を捉らえていた。 身長に不釣り合いな長さの脇差しを、尋常ではない速さで引き抜いたところまでは、辛うじて目で追ったのだが。 (正確に急所狙ってきやがる――このガキ!) いくら油断していたとはいえ、こちらは鞘から抜ききることすら出来なかった。 「コラコラ総悟! ったくお前は過激なんだから!」 今の動きを見ても尚、あくまで笑みを絶やさずにガキを宥めている。 (笑い事じゃねーぞ……!) 「でも腕は立つ。どうだトシ、コイツァ随一の剣士になるぞォ」 ガハハッと威勢良く笑って部屋に入っていった。 するとこのガキも剣を鞘に戻して、それについていこうと一歩踏み出した。 しかしすれ違い様に、つと立ち止まって。 「……沖田。」 それだけ告げて、足早に近藤の後ろを追い掛けていった。 ――沖田。 そう呼べということだろうか。 瞳孔を広げ、強い光を放つ瞳。 その鋭い目に射られでもしたかのように、視線までもその場から動かすことが侭ならない。 あれが、年端もいかぬ子供のするような目なのだろうか? 沖田総悟。 (何者だ、あのガキ……?) こめかみから脂汗が一筋、流れ落ちていくのに、拭うことすら億劫で。 今更になって震え出す掌を、なんとか握り締めたのだった。 ×‐‐‐‐‐×‐‐‐‐‐× という妄想が大前提で在りました沖土。 総悟についても捏造設定が色々。 勢いだけで書いてみた。PCでまた直すかも。 つうかテストが……勉強できへん……。 日本史に高杉が出てくるだけで妄想が止まりません。ハァハァ(*´Д`*) |
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