逗子発・おさんぽ日和
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 音楽座ミュージカル『七つの人形の恋物語』


赤坂ACTシアターにてRカンパニーによる音楽座ミュージカル『七つの人形の恋物語』を観劇しました。
最近Rカンパニーにはまっている友人が声をかけてくれたのです。
音楽座ミュージカルは10年前に『星の王子さま’98』を観劇したのが最初で最後。
作品の出来はもちろんのこと劇中の音楽や生演奏のすばらしさ、公演パンフレットを無料でくれる太っ腹度に感動したことをよく覚えています。

今回の『七つの人形の恋物語』は上演を思い立った時から19年もの歳月をかけて上演にいたった新作とのこと。
タイトルやロビーでの人形のお出迎え(上の写真)等の雰囲気から「ハートウォーミングなファンタジーなんだろうな」と勝手に夢から醒めた夢的な話を想像して観劇したら、一幕終了後には頭の中に??マークが渦巻いていました(^^;
慌ててパンフレットをめくると(今回も全ページカラーの豪華なパンフ付き)、心理学者の先生が「原作は心理学の研究には必ずといってよいほど取り上げられる小説」と述べていたので、「難しい題材なんだ」と勝手に納得。
そして観劇後にもやはり疑問が大有りで、すでに複数回観劇をしている友人を質問攻めにしてしまいました。
友人曰く「一度目はわからない部分もあったけれど、二度観ると納得すると思う。あと役者の表情がよく見えるかどうかも大きいかもしれない」とのこと(今日の私の席はオークションで買ったお安い2階最後列付近)。
ああそうなのかと思いながら、帰宅後にもう一度パンフレットをよく読んだり、読んでいなかった新聞の劇評を読んで、私が鍵となる設定を全く理解していなかったことに気づいて呆然としてしまいました。

観た人じゃないと意味不明だけれど、
「キャプテン・コックとレイナルドが一人二役ということを理解していなかった」
「戦争が始まったシーンでムーシュをかばって下敷きになったのがレイナルドとわからなかった」
「そして何より七つの人形を動かしているのがキャプテン・コックだとわからなかった。しかも腹話術とは!(私は「ムーシュが一座に入るまでどうやって人形劇をやっていたんだろう?」とずっと疑問に思いながら観劇していた)」
私どんだけ理解力ないんだろうか・・・。
その一方で「もう少しかみくだいたわかりやすい演出にしてくれたらいいのに」とも思いました。
人と人との想いを描いた素敵な作品なのに私のような観客がいたら(いないか)もったいないし。

劇団四季退団後初めて観る主役の宮崎祥子さんは純粋無垢な役柄にぴったり!
無邪気な雰囲気とか喜怒哀楽でくるくる変わる表情とか本当に可愛らしかったです。
透明感のある歌声もいいですね。
私は四季時代にナラやソフィを観ていないので新鮮でした。
あとは元溥儀の藤田将範さん(人形役のひとり)に惹かれました。

もう一度観たら全く違う見方で観劇が出来るんだろうなと思うと悔いが残ります。
ビデオは出ないらしいけどシアターTVで放送してくれないかなぁ。
とりあえず図書館でポール・ギャリコの原作借りて読んでみよう。

友人へ。
声をかけてくれてどうもありがとう。
「めんべい」、ビールのおつまみにぴったりの美味しさでした。
可愛らしいペットボトルカバーも大切にしますね。
機会があったらまた音楽座誘って下さい。

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